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「 じょ,女王陛下... 」
「 あ,貴方が...何故ここに 」
女王陛下...?
クルル「 あらあら,こんなに美味しそうな匂いの血を大量に流して... これじゃあもう死ぬわね 」
そう言い,女王陛下と呼ばれた奴が僕の側まで近寄り,僕の血を舐めた
クルル「 ...それで? これは一体どう言うことだ?フェリド・バートリー 」
何言ってんだ...
フェリドは優ちゃんに頭を撃たれて
死んだんだぞ...
だけど,フェリドはそう思っている僕を嘲笑うかのように微笑み,立ち上がった
フェリド「 これはこれは,我らが吸血鬼の女王 クルル・ツェペシ お久しぶり 君はいつも綺麗だねぇ 」
クルル「 あらありがとう 貴方も相変わらず,嫌らしい笑みで笑うのねぇ 」
なんで...なんで彼奴が生きてるんだ?!
家族を散々殺したのに...
優ちゃんが殺したと思ったのに...
フェリド「 あはは,ミカ君からの熱い視線が怖いなぁ〜 」
クルル「 彼奴は今は無視しろ それで? 第7位始祖が人間の子供に撃たれた? 冗談でしょ? 」
フェリド「 いいや,事実だ 」
クルル「 いいえ,貴方はわざと逃がした 私の飼っていた
セラフ...? 何を言ってるんだ
クルル「 この件について,弁解ができるというのなら今すぐ... 」
フェリド「 弁解すべきは君の方じゃないかな? 天使の呪いに触れるのは,吸血鬼の世では法に触れるはず それに,君が飼っているのは
フェリドがそこまで言うと,クルルと呼ばれた女王はフェリドに向かって腕を伸ばし,そのままフェリドの腕を引きちぎる
そして,倒れたフェリドの胸に足を乗せて踏みつぶす
クルル「 あは よく聞こえなかったのだけど... もう一度言ってくれる? 」
フェリド「 酷いよクルル くっつくとはいえ,ちぎれる時は痛いんだよ 」
クルル「 このまま首もちぎろうか? 」
2人のやり取りに,自然と背筋が凍る気がした
というか...逃がした
深く考えようとすると,意識が浅くなっていくのが自分でも分かる
いつの間にか話が終わっていたのか,フェリドは居なくなっていて,女王が再び僕の近くに寄ってきた
クルル「 .....人間の状態は?」
「 呼吸が止まろうとしています 」
クルル「 そうか ...おい人間,まだ生きたいか?私なら,お前に永遠の命をやれるぞ 」
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百夜(プロフ) - でくのぼうさん» コメントありがとうございます!すみません,気づくのが遅くなり返信も遅くなってしまいますした!これからも,ぜひ楽しみながら読んでくださいね〜! (2018年11月15日 8時) (レス) id: f34efa6a3e (このIDを非表示/違反報告)
でくのぼう(プロフ) - 終わセラの小説あんまり無いから嬉しいです!面白くて主人公好きです!! (2018年10月30日 18時) (レス) id: 241dcc1151 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雨寧 x他1人 | 作成日時:2018年10月13日 20時