SummerDestiny (ページ8)

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キーンコーンカーンコーン

「あ、もうそんな時間？」

結局放課後は、樹の金欠と模試が近いことからお勉強会になった

「なーあー帰ろうよ」
「そんな甘いこと言ってると絶対落ちるからね」
「そうだよ。ただでさえ樹は昔から勉強してこなかったんだから、受験の時くらいやりなさいよ」
「もー頭パンクするー！！」
「うるさいここ図書室」
「きょもも帰りたいよね？
………って、寝てるし。」

さっきからやけに静かだと思ったら、隣で爆睡してるやつ
鬱陶しそうな前髪を横に流してやれば、びっくりするほど綺麗な顔が見えた

「あーA見惚れてやんの」
「別にそういうわけじゃ……あ」

樹のことを殴ってやろうと立った瞬間、私の肘が大我の顔にクリーンヒット

『ってえ……』

ごめんなさいごめんなさいごめんなさい
謝るからそんな怖い目で見てこないでお願いだから！！
殺さないで！！

「ごめんなさい……」
『アイスな』
「はい……」
「俺も食べたい！
A？1人も2人も変わんねえだろ？」
「元はと言えばお前が！」

あーだこーだ言ってると大我が私の頭をもってノートの方を向かせた

あ、落書きばっかだ

『ほら勉強しなよ、次の模試でEは脱出しなきゃなんでしょ』
「現実突きつけないで！！」
「あんたがみんなと同じとこ行きたいって言うから、大我の偏差値に合わせたんじゃん
私一個下でもいいんだけど」
「冷たいこと言わないでよ美玲〜」

ともかく、次の模試で偏差値上がんなかったらマジで志望校変えろって言われるのは目に見えまくってる

私だけ違う大学なんてやだ！！

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