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教室に戻ると何やら騒がしい



「なになにどうしたの」



樹がそこらへんの男子に聞くと、なんか喧嘩があったらしくて5時間目は自習らしい



『ラッキー』
「今日1回も授業受けないつもり?」
『俺Aと違って頭いいから』
「私はやればできる子なの!」
『バカはみんなそう言う』
「……なんで二人とも今俺の方見たんだよ!」
『「だってバカだもん」』



自習課題も簡単で、ものの10分で終わった



「割り箸やるべ」
「うっわ懐かし」



人差し指を出して、右回りに相手の指を叩いてく遊び
めっちゃ久々にやるなぁ



「ねえ、」
「ん?」
「もしもさ、私が死んだらどうする?」
「Aが死ぬわけなくない?
何があっても死ななそうなのに。」
「それ褒められてる?」
「葬式には出てやるよ」
『とか言って絶対寝坊して来ないよ』
「うっわ薄情なやつだな」




みんな私が死ぬなんて思ってもみないのか
まあ、私自身も思ってなかったし、思うわけないよね





「で、なんでいきなりそんなこと聞いたの?」




なんで?
なんでだろう
美玲の真っ直ぐな目に耐えきれずに逸らした





「なんでもない。心理テスト!」
「マジ?俺どうだった?」
「史上最悪の女たらし」
「それ絶対今作っただろ!!」




私は、みんなに私が死ぬことを、知っていてほしいのかな


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作者名:緋鞠 | 作成日時:2018年6月16日 12時

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