SummerDestiny (ページ17)

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「ねね、神楽祭いくよね？」

「え、行くの？」

「じゃあ樹だけ不参加ね」

「なんで？！」

樹はああ見えて受験について真剣だから、勉強が疎かになるの恐れてるんだろうなぁ

「たっ、大我は、行く？」

大我はこっちを向かない

「大我…？」

『……あ、なに？ごめんボーッとしてた』

「ううん。ただ、神楽祭行くか聞こうとしただけだから。大丈夫」

『ああ、神楽祭……
俺、行けないかもしれない』

「勉強？」

『いや、』

大我はそれ以上聞いて欲しくない感じだった

だから私は空気を読んでなんにも聞かない
それが、大我と付き合っていく上でわかったこと

「そっか」

『Aは行けるよ。お祭り』

「……へ？」

Aは行けるよ(・・・・)？

なんで、私が祭りに行けないことを知ってる、の？

「なんで……」

「なあA！今のは美玲が悪いよな！」

樹が話しかけてきたから、聞くタイミングを失ってしまった

大我はまた窓の方を見てて

「わかんない……」

。