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一限サボって美玲に連れられ屋上の前の踊り場へ
屋上は暑すぎるから、何気に涼しい踊り場がマストなのだ。
行く途中で買ったコーヒー牛乳のパックにストローをさしながら、昨日のことを美玲に話す
さすがに私が死ぬから付き合えないっていうくだりは話さなかったけど。
「で？その後、どうやって帰ったの」
「………大我置いて走って帰った……」
「うわっ、サイテーだわそれは」
「ですよね〜……」
サイテーだよ私。
サイテーすぎるだろ人として終わってる
「それなのに、きょもは朝話しかけてきてくれたじゃん」
「うん」
「あんたの返し、凄まじかったよ」
「掘り起こさないで！恥ずかしいんだから」
どうやってこれから大我とやっていけばいいのか……
難問過ぎるでしょ！
これなら志望校の参考書の方が簡単な気がする
「あんたが気まずいとか知らないから、私はいつも通り4人で過ごすよ」
「えーちょっと美玲ぃ……」
「元はと言えばAが悪いんだからね？
さっさと仲直りして、今年も皆で神楽祭いくよ」
あ、もうそんな季節になったんだ
私たちが住むこの町には
「神楽祭かぁ……」
そういえば、私が死んだその1ヶ月後がそうだっけ
「あ、チャイムなった」
「行かなきゃね
美玲ありがとう相談乗ってくれて」
「いーえ。やっぱ女同士っていいね！」
「おばさんみたい」
「ちょっと、やめてよ笑」
あー、教室帰りたくない
。
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作者名：緋鞠 | 作成日時：2018年6月16日 12時
