SummerDestiny (ページ2)

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目が覚めると、
うるさすぎるセミのコーラスと
それに比例するように集中力の切れたクラスメイトの騒がしい声

そして、1週間前に戻っている黒板の日付。
7月18日(水)

何から何まで1週間前と同じ光景が広がっていた

あ、あれか。走馬灯ってやつか

私は帰り道、ビルの上から落ちてきた鉄骨の下敷きになって
結局死んだんだ。

といえども、とってもリアルで本物の世界みたい

あーダメだ。
こんなもん見せられたら、天国行きたくなくなるじゃん

そもそも天国に行けるほど善をしたかって言われると簡単にうんとも言えないけど

でも走馬灯のはずなのに、いつも隣にいたアイツの姿がどこを見ても見えない

遅刻なんてしたことないのに。

まあいいや、きっと来るだろう

窓の外に目をやった

相変わらず、そこには眩しすぎる空が広がっていた

。