肆拾伍話 ページ50
煉獄様との任務の前日、蝶屋敷を訪ねた
なんと今日は珍しく、後で師範も顔を出しに来るらしい
「あっ！おはようA！」
『竈門くん………おはようございます』
蝶屋敷に入るなり、竈門くんに声をかけられた
「俺たち、明日から任務なんだ！Aが回復訓練手伝ってくれたおかげで早く復帰できたんだ」
『それは、おめでとうございます』
「ああ！ありがとう！」
屈託のない笑顔が眩しい………
アオイちゃんに今は仕事はないと言われ、竈門くんとお話しすることになった
「Aはどうして俺たちに敬語なんだ？」
『………竈門くんたちのほうが年上だから、です』
普段の話し相手が師範くらいだからなのだろうか、人懐こい竈門くんとの会話に慣れない
「でも階級はAの方が上だろ？
それに、俺はAともっと仲良くなりたい！」
真っ直ぐな瞳で見つめられれば、思わず少し身を引いてしまった
「歳や階級なんか関係なく、友達になりたいんだ！
名前も下の名前で呼んでほしい」
『えっと………』
『炭治郎、くん………？』
………笑顔に勝てませんでした………
「ああ！！」
本当に嬉しそうな竈門くん、じゃなくて炭治郎くん
「………そういえば、Aはどうして鬼殺隊に入ったんだ？」
『え………？』
答えにどもった私に、彼は焦った表情をする
「ご、ごめん！嫌なら答えなくても………」
『ま、待って、大丈夫だから………』
慌てて宥める
『えっと、師範や鱗滝さんへの御恩を返したかったから、かな』
「師範って義勇さんだよな」
『そう。昔、住んでた屋敷が鬼に襲われて、その時助けてくれたのが師範だったの』
「そうだったのか………」
悪い意味ではなく、同情するような炭治郎くんの顔を見て、優しい人だな、と思う
『………炭治郎くんは、強いね』
思わず、そんな言葉が口から出た
「A………？」
『あなたは、あんな絶望の淵に立たされても、前を向いて生きてきた
禰󠄀豆子ちゃんが鬼になっても、人間に戻すことを諦めない
いつだって明るくて、優しいあなたは、強い、と思う』
「………俺はAだって強いと思うぞ」
『ううん、私は強くない
………自分を守るために、感情を捨てた
自分のためだけに』
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うみしん(プロフ) - イナアレオリさん» ありがとうございます！最近は更新もなかなか出来ず申し訳ありません…頑張りたいと思いますので、今しばらくお待ち頂けると幸いです！ (2020年11月1日 17時) (
レス) id: 6eb890cc4d (このIDを非表示/違反報告)
イナアレオリ - 続きが気になります！早く続きを読みたいです。更新頑張ってください (2020年11月1日 17時) (レス) id: 1602b41523 (このIDを非表示/違反報告)
うみしん(プロフ) - ありがとうございます！これからも更新頑張りますね！！ (2020年7月26日 9時) (レス) id: 6eb890cc4d (このIDを非表示/違反報告)
わかめ(プロフ) - うみしんさん» 無理なく、気ままにやるのが占いツクールなので、ずっと 応援します！ (2020年7月26日 8時) (レス) id: 1d4ed2cded (このIDを非表示/違反報告)
うみしん(プロフ) - わかめさん» コメントありがとうございます！私事ですが、忙しく、更新出来ない日も多いと思います…。それでも、続きを待っていると仰ってくださったこと、とても嬉しく思います！これからもどうかお付き合いくださいませ！ (2020年7月25日 23時) (レス) id: 6eb890cc4d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うみしん | 作成日時：2020年6月7日 21時
