水柱の継子は雪のよう【鬼滅】

参拾肆話 ページ39

師範が御館様に呼ばれた


恐らく、最近被害が大きい那谷蜘蛛山の件だろう


十二鬼月の可能性を鑑み、柱が出動するという訳だ




一応屋敷で待機していると、私の鎹鴉である銀河が伝令を持ってきた




「カアーーッ！！

　伝令！那谷蜘蛛山ヘ向カエ！！」


やっぱり………


刀を取り、那谷蜘蛛山ヘと急いだ





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GIYU SIDE


御館様より、那谷蜘蛛山ヘの出動を命じられた


十二鬼月がいる可能性があるとのことだ




那谷蜘蛛山ヘ向かう前に、Aの鴉に、那谷蜘蛛山ヘ向かえとの旨を伝えた





「あら、冨岡さんもですか？」


隣で、共に呼ばれた胡蝶も、同じように彼女の屋敷へ鴉を飛ばしていた



「………お前もか」



「ええ、あの子にも良い経験になると思って」



胡蝶には、今年の選別を突破したばかりの継子がいるらしい


蝶屋敷を手伝うと言ってよく行くAは知っているかもしれない




「(胡蝶が育てたといっても、まだ入隊したばかりだから、俺達ほど)強くはないのだろう。(気をつけさせろ)」




「………流石に言葉足らずがすぎますよ？

　それともうちの継子を本気で貶してるんです？


　そんなんだから、皆に嫌われるんですよ」




………胡蝶は、口元は笑っていても、雰囲気で流石に怒っているのだと分かった



俺は貶してなどいないのだが………



心外である



そして俺は嫌われてない

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