検索窓
今日:23 hit、昨日:5 hit、合計:94,137 hit

参拾肆話 ページ37

ーーー
時の流れは速いもので、鬼殺隊に入り二年が経った


師範は二十一歳、私は十四歳になっていた




幾つも任務をこなし、幸いなことに全て生き残ってきた


師範につく任務もあれば、柱の方々とのものも、勿論、単独任務もあった




一度、単独任務で下弦と遭遇し死にかけたけれど、新たに柱に就任した甘露寺様に助けられた


甘露寺様には、それ以降仲良くして貰っている


咲き誇る花のように明るくて可愛らしい方だと思う




そういえば、甘露寺様が鬼を倒した後、流石に大怪我だった私は蝶屋敷に運び込まれたのだけれど

他の任務帰りだった師範が、駆けつけてくれたのには驚いた



いつも殆ど無表情だから、師範の焦った顔を見て私は、珍しいものが見られたなあと思っていた






死闘を生き残ってきたせいか、私の階級は甲まで上がっていた



師範には、


「二年でこれほど(階級を上げるとは大したものじゃない)か」


なんて言われたけれど………




師範の口下手には慣れたし、何なら言いたいことも何となく分かるようになってしまった



慣れとは恐ろしいとつくづく思う







そして、私は雪の呼吸を増やした



師範が独自に編み出した“凪”を取り入れてみたのだ



刀の切っ先を自分の真っ直ぐ前に突き出すと、薄い氷の膜が張る


凪には幾分強度が劣るものの、実践で十分使える技ではあった




甘露寺様にお見せしたら、


「冨岡さんとお揃いみたいで素敵だわ!」


と言っていただいた





師範とお揃い、と言われて、胸の内が少し温かくなったのは、きっと気のせいだ

雪の呼吸、改→←参拾参話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 7.2/10 (91 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
121人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , 冨岡義勇
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

うみしん(プロフ) - イナアレオリさん» ありがとうございます!最近は更新もなかなか出来ず申し訳ありません…頑張りたいと思いますので、今しばらくお待ち頂けると幸いです! (2020年11月1日 17時) (レス) id: 6eb890cc4d (このIDを非表示/違反報告)
イナアレオリ - 続きが気になります!早く続きを読みたいです。更新頑張ってください (2020年11月1日 17時) (レス) id: 1602b41523 (このIDを非表示/違反報告)
うみしん(プロフ) - ありがとうございます!これからも更新頑張りますね!! (2020年7月26日 9時) (レス) id: 6eb890cc4d (このIDを非表示/違反報告)
わかめ(プロフ) - うみしんさん» 無理なく、気ままにやるのが占いツクールなので、ずっと 応援します! (2020年7月26日 8時) (レス) id: 1d4ed2cded (このIDを非表示/違反報告)
うみしん(プロフ) - わかめさん» コメントありがとうございます!私事ですが、忙しく、更新出来ない日も多いと思います…。それでも、続きを待っていると仰ってくださったこと、とても嬉しく思います!これからもどうかお付き合いくださいませ! (2020年7月25日 23時) (レス) id: 6eb890cc4d (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:うみしん | 作成日時:2020年6月7日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。