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弐拾参話 ページ26

「お話はお済みでしょうか」



微妙な空気におかっぱの女の子の声がやけに響いた





「それではまず、鎹鴉を支給させていただきます」






突如、上空で四羽の烏が旋回を始めた




それはだんだんと動きを緩め、そのうちの一匹が私の肩にとまった







「鎹鴉は、主に伝達用の烏です


 任務についての連絡などに使われます」




ふと、冨岡さんに助けて貰ったあの日、彼が烏を連れていたのを思い出した





私の肩にとまった烏は、漆黒の羽の中に、まだらに真っ白な羽が生えていて


なんとも不思議な見目だった






「支給品はあと二つ、



 隊服と刀です




 隊服はこの後、皆様の寸法を測らせていただき、隠が仕立てたものをお渡しいたします




 刀は、本日、それぞれの刀鍛冶に依頼するため


 お届けするまでに十日から十五日ほどお待ちいただきます」





すると、女の子たちは、後ろにあった大きな台から布を剥がした




中から出てきたのは、でこぼことした、きらきら光る大きめの石






「それではこれより、玉鋼を選んでいただきます」







玉鋼………?






周りの皆も珍妙な顔をしている







「鬼狩りをする上での武器、

 日輪刀の元となる鋼は


 皆様自身に選んでいただくものなのです」






女の子が説明してくれる





「難しく考える必要はございません



 直感で選んでいただいて結構です」







直感………





これは、



誰かが動かないと皆固まっちゃう奴だな………

 







私は、やや小さな鋼を手に取った




朝日を浴びて、周りの鋼より強く輝いているように見えた









皆もそれを見て、各々これと思うものを手に取る









「それでは、十五日後までには皆様に日輪刀をお渡しいたします」

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うみしん(プロフ) - イナアレオリさん» ありがとうございます!最近は更新もなかなか出来ず申し訳ありません…頑張りたいと思いますので、今しばらくお待ち頂けると幸いです! (2020年11月1日 17時) (レス) id: 6eb890cc4d (このIDを非表示/違反報告)
イナアレオリ - 続きが気になります!早く続きを読みたいです。更新頑張ってください (2020年11月1日 17時) (レス) id: 1602b41523 (このIDを非表示/違反報告)
うみしん(プロフ) - ありがとうございます!これからも更新頑張りますね!! (2020年7月26日 9時) (レス) id: 6eb890cc4d (このIDを非表示/違反報告)
わかめ(プロフ) - うみしんさん» 無理なく、気ままにやるのが占いツクールなので、ずっと 応援します! (2020年7月26日 8時) (レス) id: 1d4ed2cded (このIDを非表示/違反報告)
うみしん(プロフ) - わかめさん» コメントありがとうございます!私事ですが、忙しく、更新出来ない日も多いと思います…。それでも、続きを待っていると仰ってくださったこと、とても嬉しく思います!これからもどうかお付き合いくださいませ! (2020年7月25日 23時) (レス) id: 6eb890cc4d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:うみしん | 作成日時:2020年6月7日 21時

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