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．
照side

｢車行ったら寝て大丈夫だから｣

ラ｢ごめん、ねっ……｣

亮｢ラウールは気にしなくていいの！
また休みの日に行けるから｣

1階に向かって降りていた、、その時

ブンっと音を立ててエレベーターの動きが止まった

｢えっ、｣

亮｢なに？｣

慌てて開くボタンを押しても開かない、動く気配すら無かった

非常用ボタンを押してもなぜだか繋がらない

亮｢多分他のエレベーターも同じような状況だから、回線繋がりにくいのかも｣

｢嘘、最悪じゃん｣

でもそれよりももっと最悪なこと

俺のそばに立っていたラウールが力なく寄りかかってきた

｢ラウール、！｣

ラ｢はぁはぁ、…っぜぇー、はぁ｣

亮｢一旦座らせよう！｣

明らかな喘息の前触れ

亮｢焦らないよ、大丈夫大丈夫｣

｢吸入させよう｣

無い……。え？

｢吸入器ない｣

亮｢え！？
忘れてきた？｣

｢出る時バタバタしてたから、そうかも｣

最悪なことはどうしてこんなに重なるのか

あの時ちゃんと確認してればっ

ラ｢げほっげほ…ひゅー！！げほ、はぁはぁ｣

亮｢まずいなっこれ…｣

ラウールの発作は悪化していくばかりだった