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蓮side

電車の中でやばいって思ってから正直覚えていない

今気づけばガンガン送られてくる酸素と

心配そうに覗き込むラウの顔と

少し怒ってるような翔太くんの顔が見えた

｢……ごめっ、、｣

ラ｢…よかった｣

マスクから送られてくる酸素のせいで話しずらい

そっと口元からずらすと
え、いいの？とラウが心配そうに言ってきた

｢大丈夫っ笑｣

翔｢蓮、なんで我慢したの｣

この部屋の空気をガラッと変えたのは間違いなく翔太くんだった

翔｢俺何回も言ってるよね、無理しないでって｣

｢ごめんごめん、｣

翔｢樹からも連絡来てたから俺知ってるよ｣

ああ、そうだ
樹くんのお兄ちゃんも芸能関係者だから
そこで翔太くん樹くんとも仲良くなって

俺の話筒抜けなんだった

｢でもほんとに、｣

翔｢マジでお前がわかんない｣

｢…………｣

翔｢我慢して誰が得するの？
苦しくなるのは自分なんだよ？わかってんの？｣

ラ｢翔太くんっ、それは、、｣

わかってる。自分の中で翔太くんはストレートに言葉をぶつけてくれる人だって

だけど弱ってる今の俺にはその言葉がきつく響いた
それを感じて、ラウも止めに入ったんだろうけど

俺の心が崩れていくのがわかった