〈9〉＋1 (ページ30)

今日:12 hit、昨日:30 hit、合計:421,987 hit

○30 ページ30

．
ラウールside

蓮くんからいつものとこねとLINEが来る

僕はそれにお決まりのスタンプで返すんだ

蓮くんが乗ってくる駅に着いたら、僕は荷物をまとめて立つ準備

今日は席なかなか空いてないしね

蓮｢ラウ、｣

｢蓮くん、ここ！｣

蓮｢ありがとね｣

温めて置いたんだからね！と言えば
ありがとうとふにゃっと笑った

｢なんか今日いつもと違うね？蓮くん｣

蓮｢そんなことないって｣

｢体調悪い？｣

蓮｢大丈夫、ありがとうラウ｣

ありがとうってズルいよね
それ言われちゃうと深入りできなくなるもん

人もだんだん少なくなってきて、僕も蓮くんの隣の席に座った

やっぱり気になるのは、段々と悪くなってく蓮くんの顔色

｢大丈夫…？｣

蓮｢…うんっ、｣

最初はこんな感じだったのに、

左側に重みを感じて、気づけば蓮くんが僕にもたれかかってた

｢ねぇ、蓮くん？大丈夫？｣

蓮｢…………ごめっ、無理っかも…｣

ラッキーなことに次止まるところが僕達の降りるところ

｢もうちょっとだから、、｣

蓮｢………はぁ、はぁはぁ…｣

どうか早く着いて

いつもなら蓮くんとお喋りして、もっと時間かかってもいいんだよって思うくらいの電車時間も

今は長く感じて堪らなかった