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○18 ページ18


翔太side





蓮に言われて、俺も頭を冷やした






謝りたい、その思いでリビングに降りた






「あの、」


辰「さっきはごめんね」


「いや……俺の方がごめん
酷いこと言って」


辰「仕事の迷惑かけないようにって、思ってて」






でも辰哉は、どんな話でも笑って話す
これはいつものこと






だけどその笑顔がなんか、今日は嫌だった






「笑わないで」


蓮「翔太くん?」


「酷いこと言われて、なんで笑うの?
嫌だ、苦しい、助けてっていいなよ」


辰「………」


「兄貴だから…泣いちゃダメって。笑わなきゃいけないって
そんなこと誰も言わねえよ」







その言葉が、辰哉に届いたのか
ポロポロと涙がこぼれてきた






辰「……なんでっ、俺なの?
なんで俺は人と違うのっ、、、」



「辰哉っ………」





俺はすかさず抱きしめる
俺の胸の中が段々と涙のシミで増えていく







辰「………助けてっ、翔太……」


「言えたじゃん、ちゃんと」






そのまま辰哉は俺の腕の中で眠ってしまって
照がベットまで運んだ







蓮「辰哉くん、相当頑張ったと思う」


「かもねっ、」



蓮「俺も、ラウも。もちろん辰哉くんも
俺らにしかわからないことってあって


助けてって言ってたら正直キリないから」








確かにあの3人には、俺らに分からない
見えない絆ってのがある気がする







蓮「だから、我慢する癖が付いちゃうっていうか…
その……、辰哉くんの気持ちも分からないでもないなって」



「ありがとう、蓮。教えてくれて」






いつも、おかえりって笑ってくれる辰哉に
俺は甘えてた部分があったんだと改めて気づく






俺がこの仕事を選ぶことに、家族のみんなは反対意見をひとつも言わず、応援してくれた








だから俺はその時誓ったんだ
何としても家族の笑顔は、幸せは俺が守るって
辰哉を悲しませた分何か出来ることは無いか






このあと、辰哉に対して世話焼き翔太になったことは言うまでもない






幸せの守り方は
人それぞれかもしれないね






翔太のように見えるカタチか
辰哉のように見えないカタチなのか







〈fin〉

_______________________________________

ロゼ様、めめ様リクエストありがとうございました
8人で励ます形ではなくてごめんなさい、、。
幸せのあり方、守り方は人それぞれなのかもね〜と言うところから書いてみました
楽しんでいただけたら嬉しいです^^

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作者名:R | 作成日時:2020年4月27日 20時

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