〈9〉 (ページ20)

今日:23 hit、昨日:41 hit、合計:546,167 hit

20 ページ20

．
蓮side

昨日の夜は胸がムズムズして起きた

もう俺は、この感覚を覚えてる

ゆっくりと深呼吸を繰り返して、隣のベットの照くんを起こさないようにした

でも痛みはどんどん大きくなって

｢…………いっ、、、ハァハァ、薬っ｣

ピルケースからいつもの薬を舌で溶かした

5分もすればいつもは落ち着いてくるのに、、

そう焦れば焦るほど息ができなくなる

怖くて、どうしようもなくて

｢ひか、る…………くっ、、ハァハァ｣

俺は照くんの肩を叩いた

正直立ってるのも精一杯

きっと俺のせいで寝起きが良くなった照くんは

すぐに俺に気づいて、色々してくれた

覚えてるのは照くんに運ばれてリビングに行ったとこまで

辰哉くんや翔太くんの声も聞こえてきて、ごめんねって

謝りたいのに声にならない

救急車呼ぼうって辰哉くんが言った時
俺そんなにやばいの？って頭だけは冷静だったんだよね

北｢蓮の病気はね、すぐに治る訳じゃないけど
治ろうとして頑張ってくれてるの

先生も頑張るから、蓮も頑張ろうね｣

｢うん、｣

北｢じゃあ、看護師さんに点滴お願いしとくから
それまでになんかあったら呼んでね｣

そう言うと北斗先生は出ていった