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大毅side

大「Aちゃん～」

「大ちゃんや！笑」

大「帰ってきたらおらんしびっくりしたわ笑」

「ごめんって笑」

大「ずっとしんどかったん？」

「まあね、」

大「頼って欲しかったな～笑」

Aちゃんが、迷惑かけたくないから黙ってたのもわかるけど

やっぱり頼って欲しかったなって思うんよ

「……………淳兄がさ言ってた」

大「なんて？」

「検査した結果が悪かったって」

何かを捉えて見てるようで、この目は何も見えてない

それくらい分かる

大「大丈夫やって、な？淳太が治してくれるから」

「もういいのに」

大「え？」

「もうこのまま死んだ方が私も家族も楽でしょ」

大「ふざけたこと言っとんなよ」

「だってそうやろ、私のせいで皆しなくていいこと増えてるし

みんな面倒だって、いなかったら楽だって思ってるに決まってるよ」

俺の中で何かが壊れる音がした

大「誰が面倒って言ってんねん、面倒やったらな朝置いてでも1人で学校行くし、こうやってお見舞いになんか来おへんよ！」

「大ちゃんにはわかんない！健康で好きなことできて、そんな人に私のことわかんないって」

大「わかる！！」

「わかんない！！！」

大「Aちゃんが昔から体弱くて、いっつも辛そうにしてたんに俺はなんにもできひんかった。

悔しかった、だから絶対に守るって決めた」

大「俺だけじゃない、家族みんなや」

「でも………」

大「淳太はAのこと一番に考えて治そうと必死に毎日頑張っとる

照史くんは体にいいご飯いっつも作ってくれて、

崇兄は俺らの意見をちゃんと聞いてやりたいこと沢山やらせてくれとるやろ？

智と流星は自分のやりたいこと、沢山あるやろうにそれでもAちゃんそばにいたいからって毎日遅くなっても帰ってくる

のんちゃんなんか、Aちゃんがおらな生きてけんほど愛してくれとるやんけ」

「………ごめ、」

大「泣かんでええやん笑」

俺ら家族はAちゃんのこと迷惑だなんてひとつも思ってない

大「帰ろっか」

「うん」

言葉で表せないほど愛おしいんだよ

崇「え！？大毅どうやって説得したん、？」

〈第３章完〉

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