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大毅side
高2の春
俺とAちゃんは駅のホームに並んでた
大「1時間目からあの先生の授業とかほんまに無理」
「私も眠くなる笑」
今日は少し暖かめの朝やった
「あ、電車くるね」
ひとつだけ空いてた席にAちゃんを座らせて、俺はその前に立った
「いつもごめんね?」
大「だからええんやって笑
俺が好きでやってんねんから笑」
ほんまに謝らんでもええのにな
俺の妹は生まれつき体が弱くて、特に心臓が弱かった
今はだいぶ落ち着いてきてて発作も全然出えへん
でも俺は気づいてた
大「Aちゃん、寒い?」
「え??」
大「いや、なんか顔色悪なったなって思ったから」
「バレた?笑 ちょっとだけ」
俺は直ぐにブレザーを脱いで貸してあげる
ありがとうって、その時触れたてはすごく冷たかったからびっくりしたことは内緒
周りからはえ?寒い?なんて目で見られるけど
そんなの気にしてられへん
前の席でニコニコしながら見つめてくるAちゃんが
今日も元気で過ごせますように
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作者名:R | 作成日時:2018年12月30日 18時