真冬の桜Ⅴ (ページ9)

今日:1 hit、昨日:33 hit、合計:186,023 hit

○ ページ9

．

管理人さんが回ってきてくれて
オーロラ見えてるかって

こっちの言葉わかんないけど
分かりやすいように英語で話してくれる

何となくそれっぽいこと言ってそうだったし
僕も、YES！って返す

佐｢意味わかったの？笑｣

｢現役高校生だからね、一応｣

佐｢刺さるわ～それ｣

管理人さんが持ってきてくれた
甘いココア

｢温かいね｣

佐｢生きかえる、笑｣

｢みんな帰ってきたらずるいって言われちゃいそう笑｣

佐｢内緒にしないと｣

唇に指を当てて
しーってポーズ

あざとい、、、笑

温まったからか佐久間くんの頭が眠そうに
ゆらゆら揺れる

｢寝てていいよ？｣

佐｢うん、｣

｢ピンクのオーロラ出たら起こすね｣

佐｢ありがとっ｣

佐久間くんを横にさせて
僕もその隣に

先生が途中で入ってきて
僕が見てるから、ラウールくん見てきていいよって言ってくれた

｢ありがとう、先生｣

『こちらこそ、こんな素敵な場所に連れてきてもらえて。おじさん嬉しいな笑』

｢佐久間くんの見たいって言ってたピンクのオーロラ
、先生見れると思う？｣

『見れるんじゃ、ないかな？』

｢ほんと？｣

『どうだろうね、、笑』

なんか、先生を攻めるみたいになった

｢ごめん、、、なさいっ｣

『んん、いいよいいよ！笑
ほら、見ておいで！こっちは気にしなくていいから』

｢……ありがとう｣

テントから出ると
冷たい空気が俺を包んだ

｢っ、、寒いって、、、、｣

目｢だから言ったじゃん｣

｢カイロ置いてきたんだもん｣

入口近くで待っててくれたのは
やっぱりめめだった