真冬の桜Ⅴ (ページ6)

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○ ページ6

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阿｢佐久間、中何枚来た？寒くない？｣

｢インナーとかセーターとか沢山着てたよ｣

阿｢ほんと、ほら！もう、マフラーちゃんと巻いてって｣

いつもの事だからと
巻かれるがまま、されるがままの佐久間くんが
可愛い笑

今回はまた、阿部ちゃんが予約してくれてたバスに乗ってオーロラの場所へ

貸切らしくって、メンバーと先生しかいないから
佐久間も安心でしょってさ

僕はめめの隣に
佐久間くんの隣にはしっかり阿部ちゃんが座って

目的の場所まで揺られてく

目｢お前眠いの？｣

｢………なんで、？｣

目｢なんでって笑
普通に眠そうだから？笑｣

昨日、佐久間くん寝れてなかったの？って

｢んん、一緒に寝てたの、ベットで｣

目｢まじ？笑｣

｢咳がまだ止まんなくって、寝たり起きたりしてたから、一緒に……｣

目｢頑張ってんじゃん｣

めめは俺の頭をぐいっと引き寄せてそう言った

離れた席から
阿部ちゃんの声が聞こえる

阿｢気持ち悪い？まだ平気？｣

｢っ、、、佐久間くん｣

目｢いい、お前寝てろ｣

めめはまた俺を引き寄せる

｢佐久間くん、、、大丈夫かなっ｣

目｢大丈夫、｣

めめが俺を離さないようにしてるのも分かる

この旅行で、佐久間くんの病気が進行してることが
あからさまに分かるようになってた

俺だけじゃなくて
それは多分みんな同じだ