真冬の桜Ⅴ (ページ37)

今日:20 hit、昨日:17 hit、合計:186,009 hit

○ ページ37

．

プルルルプルルル

「もしもし？ふっか？」

深「阿部ちゃん？今仕事終わりでしょ？
カレンダーみて」

「そう、それで今病院行くとこでっ」

深「俺らも巻いて終わりそうなんだわ、いま休憩入っててさ」

もう休憩時間いらねえくらいだわ、なんて

「そっか、そっちは舘さんと一緒だよね」

深「そうそう、先行ってて。頼んだわ」

「…わかった」

深「あ、阿部ちゃん！」

「なに、？」

阿部ちゃんが焦っちゃダメだからね

「なんで、」

深「あはっ！笑
なんでじゃないっしょ、最近の阿部ちゃん脳内佐久間だらけだから」

「…なにそれ、笑」

深「そうそう、笑って、落ち着いて
翔太のこともお願いね」

一方的に切られた電話

佐久間もだけど、翔太も焦ってるに違いない

「あの、すみません。
ちょっとだけ急ぎめでお願いできますか？」

君は今何を考てる

俺は今、