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．
｢さっくん！！！！｣
佐｢うぉあ！！｣
｢なんで言うてくれへんかったん！！｣
佐｢ちょ、康二。一旦落ち着いて、｣
｢落ち着かれへんよ！
緩和ケアって、そういうことやんな！｣
佐｢ほんとに！いいから落ち着いてって
ここ病院？ね？｣
しーと人差し指を唇に当ててそう言われて
はっとする
｢あ、ごめん、、ごめんやで？さっくん｣
佐｢いや笑
そんな落ち込まなくても笑｣
せや、ここ病院やんか
びっくりしてそのままの勢いでつい
佐｢俺がなんでここに来たか、みんなに内緒にしてたか、ちゃんと言わないとだよね笑｣
｢ほんまにびっくりしたんやから｣
ごめんごめん〜とさっくんはさっきから笑ってるけど
｢身体、また痛むん？｣
佐｢んえ〜？そんなことないよ？｣
｢いや、でも｣
佐｢……ちょっとだけだから笑
あんま気にしないで〜｣
さっきからずーっと身体を摩り続けてた
最初は寒いんかと思ったけど
なんかちゃうなって
すると
んっんっとわざとらしく咳払いをして
さっくんは話し始めた
佐｢俺ね、別に諦めたんじゃないよ？
SnowManの佐久間大介として、絶対にステージに立ちたい。
でもちょっと遠回りになるかも知れないわ笑｣
俯きがちに笑うさっくん
｢……………｣
佐｢安藤ちゃんにも内緒にしてもらっててさっ
やっぱみんな怒るかな〜笑｣
前髪を治しながらそう言う
｢………案外、遠回りが近道かもしれへんで、？
さっくんがゆっくり行くって決めてんたら、俺はそれでええと思う、｣
佐｢にゃはっ笑
ありがとう、康二〜｣
ゆっくりとこちらに伸ばされる手
俺はそれを掴んで優しく握る
｢ゆっくり行こか〜兄さん！｣
治療するのも、それで辛いのも全部さっくん
しんどくて逃げ出したくなって
それでもこの現実で生きてる限り逃げ出せへん
せやったら、逃げられへんのなら
ゆっくり行こや
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作者名：R
| 作成日時：2021年1月4日 16時
