真冬の桜Ⅴ (ページ11)

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届く気がするページ11

．

yellow side

次の日になって、
想像とは違っていたことがあった

2つ

1つ目は
今日も雲が厚くって見られるか分からないこと

2つ目は
その雲が厚い理由にもなるけど
明後日に雪が降る可能性がある事だ。
しかも結構積もる予想らしい

だから俺らは
帰れなくなることだけは避けるために帰宅を1日早くして

今日にかけることにした

明日はもう帰るだけだからね

佐久間も帰るのを1日早めることには理解してくれてて

あとはピンクのオーロラ、真冬の桜を見るだけなんだけどな

現地のガイドさんにも聞いたけど
これだけはわかんないってさ

だから外で待ち続けることは無謀なんだけど
佐久間はそんなの気にせずに

ずーっと外に出て空を眺め続けてる

翔｢さっぶ！！！俺ギブ～｣

｢お前もう帰ってきたの｣

翔｢どんだけ佐久間に戻ろうって言っても聞かねえもん。そろそろ康二も連れ戻さねえと、あいつもガタガタ震えてたし笑｣

｢しゃーないな、、俺行くわ｣

ラ｢あ、じゃあ俺も行く！｣

ラウールと俺とで外に出れば
冷たい空気に肺が凍りそう

｢さっむ、、、ラウール暖かい格好してきたか？｣

ラ｢うん、大丈夫。｣

そう言って康二と佐久間の元に向かえば

康｢照にぃ、、、ラウも！ざむいな～笑｣

｢めっちゃ鼻声じゃん笑｣

康｢寒いねんほんまに笑｣

佐｢立ってたら足元から冷えるから、俺車椅子だしそんな冷えないんだよね、、｣

ごめんね、と申し訳なさそうに康二に謝る佐久間

康｢ええねん！ええねん！
気にせんで！｣

｢俺ら来たから部屋戻ってていいよ｣

康｢さっくんは、｣

｢何言っても戻んないでしょ笑｣

佐｢いえーい笑｣

康｢さっくんも無理しいひんようにな？｣

佐｢うん！｣

しばらく3人で
まだかな～とか、寒いな～とか話してたけど
その間もオーロラは現れず

ラ｢昨日あんなにオーロラ出てたのにね｣

｢見れるといいな｣

佐｢うん、、、｣

｢………佐久間、平気？｣

佐｢………大丈夫。｣

なんか様子がおかしいと思って覗き込むと
その顔はさっきよりも白く見えた