どうして？ ページ19
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green side
きっと、佐久間はもう俺たちの家には
戻って来れない
先生の言葉からそこまで考えた
｢なんでかな〜｣
ホテルを出て、すぐそばのベンチに腰かけてると
康｢ほんと、何でやろな｣
｢康二、、｣
康｢阿部ちゃん、こんなとこおったら冷えてまうよ？｣
｢外の空気吸いたくなったからさ｣
康｢あるよな〜そういうときって｣
はい、と差し出されたのは
康二が持ってたマフラー
｢いいよ、康二が冷えちゃう｣
康｢ええねん！｣
｢……でも｣
康｢俺この下に何枚着込んでたと思う？笑｣
｢ふふっ笑
ありがとう｣
はぁ〜とわざとらしく息を吐いて見て
その息が白く曇るのをただただ見てた
康｢あざといな、阿部ちゃんは笑｣
｢それ、佐久間にもよく言われる笑｣
康｢無意識やもん、さすがやわ〜｣
｢もうやめてよ、笑｣
すると康二は空を見上げながらこう言った
康｢さっきまで、あんな綺麗なオーロラ見とったんにな。なんでやろうね｣
｢………なんで、かな｣
康｢なんでこうも、さっくんばっか、、、
苦しまなあかんのやろな｣
｢…………………｣
康｢俺、何もしてあげられへんくって、、。
ほんま情けなくて、、｣
｢俺も何もしてあげられない、康二だけじゃないよ｣
みんな苦しんでる
佐久間だけじゃなくて、みんな力になれないってくるしんでるんだ
｢だから、ふっかも言ってたけど
笑ってあげるしかないんだよ、、。きっと｣
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作者名：R
| 作成日時：2021年1月4日 16時
