ナイン

緑 ページ18

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同級生の緑×You







高校生の時、隣の席の阿部くんに恋をした








「ここ、」


「え、？」


「間違ってるよ？笑
おバカだね笑」


「馬鹿って、、」


｢ふふっ笑 俺のノート貸してあげる」







急いで手渡されたノートを受け取り
前の黒板にその式と答えを書き写す






それが私たちの初めての会話だった






阿部くんはいつも儚げな雰囲気が漂っていて
いつか消えてしまうんじゃないか






なんて思ってしまうほど







阿部くんは私にいつも勉強を教えてくれて
その為にこまめに連絡も取るようになって
お互いに仲良くなって2人で遊んだりもした








「私、阿部くんのこと、好きなのっ」







勇気を振り絞って出した言葉に







彼はにこりと微笑んで







「Aってほんとおバカだよね笑
でも、ありがとう」






と返事をした






阿部くんは口癖のように私におバカだと言う









馬鹿な私はそれがYESなのかNOなのか
わからなかったけれど









それ以上聞く勇気もなくて







「…うん。」






とだけ言って終わってしまった








呆気なく終わった私の恋







だけど、その次の日から阿部くんは学校に来なくなって







先生は転校したと
教科書を開きながら言った

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