お仕事 ページ15
兄者さんのお部屋を後にし朝ご飯の片付けをする。
するとおついちさんがキッチンの方をひょこっと覗いてきた。
お「Aちゃーん。ちょっと頼み事いい?」
「なんでしょうか?」
お「急にごめんね。あのさ、後でお部屋にコーヒー持ってきてもらってもいいかな?」
「わかりました、持っていきますね。」
お「助かるよ、ありがとね」
そう言うとおついちさんは自分の部屋に戻っていった。
コーヒー作らないと…早く片付けしちゃお。
私は早めに茶碗洗いを済ませた。
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コーヒーをいれおついちさんのお部屋へ向かう。
ここだった、かなー…。
未だに家の内装が頭に入ってない。
とりあえずノックしてみよ…。
「すみませーん、コーヒーお持ちしましたー」
お「あっ、Aちゃん、ごめんねー中入っていいよー」
どうやら合ってたみたい。よかった。
「…失礼します。わぁ、すごい。」
そこには大きな画面のパソコンが3台。
あと私はよく分からない精密機械ばかりが置いてあった。
お「ごめんねぇ。汚いでしょ笑」
おついちさんは恥ずかしそうに笑った。
「いえ、そんなことないです。綺麗に整理されてますよ。」
お「ほんと?笑仕事柄さ、ずっと忙しくて片付けとか出来ないんだよねぇ笑」
そうだよね。本当にゲーム実況って大変なんだ。
「今何をしてたんですか?」
お「編集中。Aちゃんもやってみる?笑」
「私はそんなこと…!できません…」
お「あははっ、冗談だよ笑」
そういうおついちさんの顔を見ると目の下にクマが出来ていた。
本当に大変なんだ…。
「…私も協力できることがあれば…します…。」
おついちさんはすごく驚いた表情をしたがすぐに口角が緩んだ。
お「…ふふっ、Aちゃん優しいね。寝てないのバレた?」
おついちさんは目元を押えた。
「…編集とか上手く出来ないかも知れないけど…ゲームのお買い物とか…出来ることはします…」
お「…ありがとね。…じゃぁ今お願いしようかな。コーヒーここに置いて。」
机の上を指差すおついちさん。
指示通りそこにコーヒーを置いた。
「…置きました…って…!お、おついち…さん…?!」
おついちさんは私をぎゅっと抱きしめていた。
何が起こったか分からず立ち尽くしていた。
「あのっ…おついち…さ…」
お「しーっ。Aちゃん、ごめん。なんも言わないで。少し充電…」
さらに力が篭もる。
私はそれに応えることしか出来なかった。
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あるぴす(プロフ) - 沙月さん» コメントありがとうございます!頑張りますので気長に待っていてくれたら嬉しいです.....!! (2020年1月29日 2時) (レス) id: 98f516480d (このIDを非表示/違反報告)
沙月 - 更新はゆっくりでいいの頑張ってください! (2020年1月28日 18時) (レス) id: d4566012e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あるぴす | 作成日時:2020年1月27日 0時