澤村大地【過保護型ヤンデレ】 ページ42
俺は、自分で言うのもなんだがAに過保護な気がする。
「大地さ〜、Aに対して過保護すぎだべ。」
「A先輩は確かにおっちょこちょいですけどね。」
「飛雄くん酷くない?私先輩だよ?」
部活時間の終わりが近づく体育館で、そんな会話が交わされる。
一通り話終えると、Aは飲み終わった空のスクイズが大量に入ったカゴを持ち上げようとした。
「やめなさい、A。怪我したらどうするつもりなんだ。俺が運んでやるから。」
「出ました過保護大地先輩。」
「完全にお母さん。」
どこからか湧いてでた旭と田中。しょうがないだろ、怪我されたら困るし。
「いや、大丈夫ですよ澤村先輩。自分で持てるんで。」
「そりゃそうだ。だってあれ全部空っぽだし。あ、でも俺が持ってやってもいいぜ!」
「結構です。練習に戻って夕くん。」
俺にそう答えたAの後ろからひょこっと顔を出す西谷。
調子に乗ったのか、Aにそういうと秒で断られていた。
「逆にあれを「持てなぁい!重ぉい!」とかいう女子は多分人間じゃねぇだろ。」
「木下ご丁寧に声真似までありがとう。」
ご丁寧に声真似まで添え、身体をくねくねとさせながら次の瞬間真顔に戻る木下に、呆れたような縁下がツッコミを飛ばす。
「A、あんなものは見てはいけないよ。」
「‥‥‥ 何でですか?」
「Aが汚れるから。」
「大地ひでぇ!」
「大地先輩結構心に刺さりました‥‥‥。」
俺がAにそう言うと、次々に文句が飛び出してきた。
俺はやっぱり過保護なのかもしれない。
「とりあえず今回わかったのは大地、お前がAに対して過保護すぎるということだべ。」
「スガさん、そんなのみんなとっくに知ってます。」
「日向に言われるのはなんか屈辱‥‥。」
「なんでですか!?」
スガの言葉に傷つく日向。
日向には失礼だが、スガに共感はできる。
「お前らオーバーワークしすぎんなよ〜。」
「あ、その時のための包帯だよね。大地のカバンに入ってるやつ。」
「まぁそうでもある。」
適当に頷き、いつの間にやら無くなっているカゴを探すAを横目に、練習を再開した。
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マシンガントーカー2世(プロフ) - 臣くんのヤンデレ好き…… (2022年12月26日 12時) (レス) id: e98739d0d7 (このIDを非表示/違反報告)
キャンパスロング(プロフ) - 高橋えみさん» コメントありがとうございます!ヤンデレは沼ったら戻れませんよ、えぇ((殴。 (2020年7月6日 17時) (レス) id: fc6c24e86d (このIDを非表示/違反報告)
高橋えみ - ヤンデレに目覚めたかもです……!!(笑)すごい読み進めてしまいます…!(笑)続編も読ませていただきます!(`へ´ゝ) (2020年7月5日 20時) (レス) id: 87d972f03e (このIDを非表示/違反報告)
キャンパスロング(プロフ) - 莉葵さん» コメントありがとうございます!ヤンデレって正直超ムズいです(私に文才が無いだけ)。でも推しのヤンデレは尊い以外の何者でもないので頑張って書いていきます! (2020年5月31日 13時) (レス) id: fc6c24e86d (このIDを非表示/違反報告)
莉葵 - ううぅうううう殺されました(ToT) 及川くんも研磨くんも怖すぎです(^^;; 応援してます! 頑張ってください^ ^ (2020年5月31日 13時) (レス) id: 5b76c35070 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:キャンパスロング | 作成日時:2020年4月2日 4時