赤葦京治【自傷型ヤンデレ】 ページ33
「‥‥‥さぁ、知らない。」
「ふーん。でも、気をつけてよ？大切な幼馴染なんだから。」
「はは、ありがとう。」
俺は、困ったように笑っていかにも知らないような
‥‥‥自分でつけた傷なのに。
「たまには素直なのもいいと思うよ。」
「なんで上から目線なの、京治。」
俺は、Aと二人きりでいるこの時間が何をしている時よりも大好きだ。
怪我の手当をしている時だけ、彼女は俺だけを見てくれる。
「じゃあ気をつけて帰ってね、今日の部活は遅くなりそうだし。」
「んー、分かった。元々昨日から光太郎先輩に明日は遅くなると思うから、明後日一緒に帰ろうって言われてたし。部活頑張ってねー！」
Aは包帯と消毒液を元の位置にもどし、予め持ってきていた自分のカバンを持つと、俺を置いて1人で走っていってしまった。
その数時間後、部活は普段より遅くなったものの無事終わり、俺は家で1人自分の部屋に閉じこもっていた。
「はぁ、はぁっ、A、A‥‥‥‥。」
俺はキラリ、と危なく光る刃‥‥‥カッターナイフを自分の手首にかけ、思い切り手前に引いた。
少し深く切ったからか、ぱっかりと傷口が開き、次第にじんわりと血が滲んで来る。
手首から溢れた赤い血がぽたり、と部屋の床に垂れ落ち、それを数回繰り返して、部屋の床に小さな血溜まりができた頃、俺はカッターナイフを机にしまった。
「A‥‥。」
俺はポツリと昔から恋い焦がれていた彼女の名前を呟いた。
翌朝。
「おはよー、京治〜！昨日さ、光太郎先輩が‥‥.って、また怪我してるよ！」
「え、本当だ。気が付かなかった。」
「もー、ほんと京治ったら。今週何回目〜？後で手当してあげるから、とりあえず早く教室行こう。」
「うん。」
若干怒っているような声色のA。
そんな彼女の澄んだ宝石のような瞳の中に、俺が写っている。
あぁ、もっと俺を見て。もっと心配して。もっと気にかけて。もっと、もっと‥‥‥。
＿＿＿彼女に見てもらうためなら＿＿＿＿。
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マシンガントーカー2世(プロフ) - 臣くんのヤンデレ好き…… (2022年12月26日 12時) (
レス) id: e98739d0d7 (このIDを非表示/違反報告)
キャンパスロング(プロフ) - 高橋えみさん» コメントありがとうございます！ヤンデレは沼ったら戻れませんよ、えぇ((殴。 (2020年7月6日 17時) (レス) id: fc6c24e86d (このIDを非表示/違反報告)
高橋えみ - ヤンデレに目覚めたかもです……！！(笑)すごい読み進めてしまいます…！(笑)続編も読ませていただきます！(`へ´ゝ) (2020年7月5日 20時) (レス) id: 87d972f03e (このIDを非表示/違反報告)
キャンパスロング(プロフ) - 莉葵さん» コメントありがとうございます！ヤンデレって正直超ムズいです(私に文才が無いだけ)。でも推しのヤンデレは尊い以外の何者でもないので頑張って書いていきます！ (2020年5月31日 13時) (レス) id: fc6c24e86d (このIDを非表示/違反報告)
莉葵 - ううぅうううう殺されました(ToT) 及川くんも研磨くんも怖すぎです(^^;; 応援してます！ 頑張ってください^ ^ (2020年5月31日 13時) (レス) id: 5b76c35070 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：キャンパスロング | 作成日時：2020年4月2日 4時
