【HQ】狂 愛 物 語【短編集】

花巻貴大【カニバ型ヤンデレ】 ページ14

「えっ、私を食べたい？」


「そう。」


「頭おかしいんじゃない？」



今日は月曜で部活がないため、俺はいつものようにAと一緒に俺の部屋でいわゆる「お家デート」というものをしていた。



「美味しそうに見えるんだよなぁ‥‥‥。」


「きもちわるー。」



甘い香りがAから漂ってくる。



「だいたい食べるって何？私死ぬじゃん。彼女殺して楽しいわけー？」



あなたの大好きな彼女ちゃんですよー？それでも食べれるんならどうぞー？と冗談混じりに言うA。


その言葉を引き金に、俺の中の「なにか」が切れた音がした。



「愛してるから食べるんだよ。」


「‥‥‥は、え、本当に食べる気なの！？」



急に本気の顔になり、低い声にAがぴくりと反応した。




「何言ってんの！？大丈夫！？‥‥ちょ、離して！」



Aの手首をがっしり掴み、部屋の隅に押し付けた。



「いただきます。」


「きゃっ、ま、まってっ！」



体を動かして逃げようとするAの首に、元々は及川に実行しようとしていた手刀を落とす。


及川で練習したかいがあってか、Aはストン、と意識を失ってしまった。


それから、俺は本当にAを食べた。あの甘い匂いのように、Aも甘くて美味しかった。



「ごちそうさまでした。」



血で染まった床を見て、俺以外誰もいない空間でそう呟いた。




ｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ


まず一般人が手刀なんてしませんね、多分((殴


及川さんが不憫なだけですね、手刀の練習台とか((殴

北信介【束縛型ヤンデレ】→←花巻貴大【カニバ型ヤンデレ】

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す