【鬼滅の刃】奥様、今日も素敵です！

奥様、秘密があるらしい ページ44

〜ＮＯ〜


無惨から離れてすぐ、Aは口に手を当て、ゴホッ”という”何か”を吐く音と共に血を吐き出した。

彼女の体内には、大量の無惨の血液が含まれており、この吐いた血ももしかしたら鬼の強化に使えるかもしれない貴重なものだ。



「また吐いてしまったわ、、、。そろそろ隠し通せる言い訳が無いし、言わなくちゃいけない時が来たのね、、、、、、。」




Aは手に着いた血液を洗うため、いそいそとどこかへ消えていった。



〜一方〜


「、、、、、、やはり可笑しい。」


「どうしたのですか、珠代様。」


『逃れ者』の鬼、珠世そして珠世のセコム、愈史郎は隠れ家で試験管を見つめながらそう言葉を投げかけた。



「、、、、、、愈史郎、Aさんは鬼になりきれてません。」


「、、、、、、どういうことでしょうか。あの女性は鬼舞辻無惨の血液のみであそこまで強り、オマケに日も浴びれる極めて珍しい鬼です。そんな人が鬼になきりれていないというのは、、、、、、？」



当然のカミングアウトに愈史郎は眉をひそめ、珠世の方に振り向く。



「そこですよ、愈史郎。何故彼女は人を喰べる事が出来ず、日を浴びれるのか。それは、彼女が鬼になりきれていないと考えると、全てが解決します。」




珠世はそう言い切り、試験管を元の位置に戻した。

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