検索窓
今日:1 hit、昨日:70 hit、合計:140,441 hit

ページ11

昼下がりの午後一時。カランカラン、と馴染み深い鈴の音が店内に響いた。




「いらっしゃいませ、何名様ですか?」




ふらっと訪れた四人の客を見て、茶髪の女性店員はお好きな席にどうぞ、とメニューを差し出す。




「え!このカツカレー美味しそうじゃない?」



「釘崎、お前ハムサンドはどうしたんだよ。」



「あ、俺オムライスがいい!」



「なんで私より可愛いチョイスなの?」




Aは(わちゃわちゃしつつも)決めたらしいのを察し、すみません、と厨房に声をかけた。




「あっ、安室さん、三番の注文取ってきて貰えますか?」



「あぁ、分かりました。」




そんな会話がちらりと聞こえたが、やがて金髪褐色肌の男が彼女らのテーブルにやってきた。




「ご注文お伺いしま……す。」




”安室”と呼ばれた店員は、Aの顔を見て一瞬言葉を詰まらせたが、直ぐに何事も無かったかのようにメモを取り出した。




「えーと、カツカレーとオムライスと、たまごサンドと……先生はハムサンドよね?」



「うん、ありがとう。」



「あとコーヒー二つと……。」





顔と名前が記憶の中の降谷と一致しないため、小首を傾げるAの横で、釘崎がメニューを指さしながら読み上げる。




「あの、今日はもう一人の男の店員さんはいらっしゃらないですか?」



「……?あぁ、緑川くんのことですか?彼はあのフェアの時だけのヘルプだったので、今はうちにはいませんよ。」



「あ、そうなんですね〜……。」



(野薔薇のタイプの方は、そっちの緑川さんだったのね……。)

・→←・



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (377 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1418人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

スコッチ大好き - 更新待ってます。続きが気になります (2月12日 16時) (レス) id: b5263111cf (このIDを非表示/違反報告)
まみこ(プロフ) - しつこいですが更新待ってます〜頑張ってください! (2022年10月29日 12時) (レス) @page16 id: 9d3f4398ec (このIDを非表示/違反報告)
まみこ(プロフ) - こんばんは!!更新待ってます!!応援してます (2022年10月16日 20時) (レス) @page16 id: 9d3f4398ec (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:キャンパスロング | 作成日時:2022年9月23日 14時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。