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あれ以降、金曜日と土曜日と水曜日の週に3回を山田さんにうちに来てもらって一緒に寝ていた
勝手に登録してしまった罪悪感がどうしても拭えず、山田さんにメッセージでも直接会ってからも「すいません」と謝った。すると山田さんは「いえいえ大丈夫ですよ?それに、佐々木さんの家から会社近いので金曜日と土曜日と水曜日とかならこっちも助かります」だなんて言ってくれた。なんて優しいんだ



山田さんと週に3回一緒に寝るようになって、きちんと眠れるようになったし動画投稿のペースも不眠症前まで戻った。やっぱり睡眠は大事なんだと身をもって感じた

かれこれ初めて利用してから1ヶ月が経った
何回も寝ているが未だにお互いの事は「OLである事」「在宅ワークをしている事」しか知らない。好きな食べ物も趣味も何も知らない。でもそれでも良いと思っている



そういえば最近は仕事が忙しいみたいで1時過ぎに来るようになった。仕事終わりに一旦自分の家に帰って風呂入ったり支度してからうちに来てもらってるからそれくらいの時間になるのは仕方がない。正直言うともう少し早く来てもらって睡眠時間を確保したいところだけども


「おやすみなさい」
いつも通りそう声をかけてから目を瞑る


「佐々木さん…あの、迷惑だったら断ってください…!最近仕事が忙しくて家に帰ってからここに来てるので遅くなってしまってますよね?だからもし佐々木さんが宜しければお風呂借りてもいいですか、?それなら会社帰りそのままここに来れるからいいなって思って……あ!でも嫌ですよね普通に!!!すいません!」

思いもよらない山田さんの提案に思わず寝返りをうって山田さんの顔を見る

「俺は全然大丈夫ですけど、山田さんはいいんですか、?」
「え!はい、佐々木さんさえ良ければ…」



まさかまさか。またもや向こうからの好都合な話にすぐにOKをした。いやだって丁度早く来て欲しいと思っていたし風呂くらいいくらでも使ってもらっていいし


「あ!そうだ。それなら夕飯も家で食べてきます?」
「え!!!!いいんですか!!!」

俺の提案に勢いよく体を起こして大声を出す山田さん。すぐに自分の声の大きさを気にしてか手で口を覆っていた


「手料理…ってほど凝っても無いけど作れますし、よろしければ」
「ありがたすぎます……」




次会う時からそうする事に決まり、何を作ろうかと今から考えた

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作品ジャンル:恋愛
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作者名:こっぺ | 作成日時:2022年9月8日 0時

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