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「「ごちそうさまでした」」
満腹感と手作りのご飯を食べた事で幸福感が半端じゃない!!!
いつもの出勤は憂鬱だけど、今日はこんなに幸せなまま会社に行けるなんて…!
いつも通り封筒を受け取ってから玄関まで向かう。廊下であの気になる部屋の扉をちらりと見る
一体なんの為の部屋なんだろうか気になるな……
「朝ごはんごちそうさまでした。では」
「いえ。あ…山田さん」
玄関の1段高い所にいる佐々木さんの顔を見上げる
「お仕事頑張ってください、」
「はい!!!」
・
ヤバい。やっぱり佐々木さんの笑顔可愛すぎる、!!
「頑張ってください、」と少し言うのを迷っているような言い方と照れ笑い。いつもの落ち着いた雰囲気とのギャップがすごいから破壊力がえげつない
少し緩んだ頬をぺちぺち叩いてから会社へと向かった
・
牛沢said
朝飯食べてくか聞くなんて自分でも気持ち悪いと思ったけど、食べて貰えたし美味しいと言って貰えて良かった(まぁ手作りだなんて言えるほど凝ったものではないけど)
にしても、急に仕事の事を聞かれて焦って「在宅ワーク」だなんて言ってしまったが上手くごまかせただろうか…
まぁ俺の事「牛沢」だと知らないならいいんだけど
山田さんはまだ2回しか会ったことがないのに謎に居心地の良さがある
山田さんと寝る日は不思議とすぐに寝付けるしよく眠れる。あの雰囲気も話し方もなんだか落ち着くんだよなぁ
片付けを終えてふと、アプリを開くと【お知らせ】の文字。タップすると運営からのメッセージが来ていた
「いつも当アプリをご利用頂きましてありがとうございます。お得なキャンペーンのお知らせです。今こちらのプランに登録して頂くと通常の10%お安くなります!
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週3回か……正直めちゃくちゃ良いけど流石に迷惑か…山田さん、仕事忙しそうだしな
とは思っても気になってしまいURLをタップする
へ〜〜思ってたより安い。不眠症の俺からしたらこの値段で週に3回は確実に眠れるのなら安いもんだ
……やっちゃうか、?いや、でもな………
「やっちゃった〜〜〜」
迷った挙句、プランに登録してしまった
「人に迷惑かけてんの考えろよクソムシ」とか思われるかなぁ…と一瞬考えたものの(いやいや、寝れなかったら動画も撮れねぇし投稿も出来ねぇだろ)と自分の考えを正当化した
とりあえず、準備して家を出なきゃ9時に間に合わない。アプリを閉じて家を出た
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作者名:こっぺ | 作成日時:2022年9月8日 0時