【実ｼ兄者】添い寝だけ。【uszw】 (ページ4)

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牛沢side

予定より早くホテルに行き、動画編集をして待っているとアプリに着信がきた

【着きました】

すぐにパソコンを閉じて扉を開ける

「初めまして。山田です」
「あ、初めまして……佐々木です」

俺の偏見だけど、OLしながらもお金稼ぎたいだなんて派手な見た目の人だと思っていた。意外と落ち着いていて素朴で可愛らしい感じ

山田さんは肩にかけていたトートバッグを手に持ち「着替えたら寝ましょうか」と洗面所を探してキョロキョロしている
「洗面所こっちです」
「どうも」

メガネをとって机に置き、ツインベッドに入る。端ギリギリの所で山田さんに背中を向けて寝転び、目を瞑る
さぁ、本当に眠れるのだろうか……

「あの…佐々木さんってもしかして不眠症ですか？」
「え？」
「いや、隈があるから眠れていないのかなぁって」
「あー………実はそうなんですよね」
「今日は眠れるといいですね。おやすみなさい」

半信半疑だったものの、こうして同じベッドに入っていると人の温もり伝わってきて暖かいし、落ち着いた山田さんの声を聞いて眠たくなってきた
スマホを見ると時刻は12時過ぎ。いつもは目バッキバキなのに今は眠たくて頭がふわふわしている

寝返りをうって山田さんを見ると仰向けで目を瞑ってじっとしている
もしかしてもう寝たとか言う？

・

Aside
このアプリの利用者はおじさんばかりだと思ってたけど、意外にも爽やかで真面目そうな人だった

着いてすぐ、佐々木さんに洗面所を案内してもらって着替えてからベッドに行く
メガネをとってベッドに入る佐々木さんの横に少し距離を開けて自分も入る

軽く会話を交わしてから目を瞑る。てか、佐々木さんいい声してるな〜

仕事の疲れもあってか、私はその後すぐに眠ってしまった