【実ｼ兄者】添い寝だけ。【uszw】 (ページ22)

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「Aちゃんとはアプリで知り合ってさ」
「マッチングアプリって事？」
「いや、、添い寝の、」
「へー今そんなんあるんだ」

俺の話に相槌を打ちながら聞いてくれた3人
キモがられると思いきや意外と真剣に聞いてくれて少し緊張がほぐれた

「それでしばらく会ってたら好きになってて、、、って恥ずいわこんな話すんの」
「えーいいじゃん聞かせてよ」

何故かノリノリなガッチさんと後ろでニヤニヤしているキヨとレトルト

「好きだからこそ相手に迷惑かけてるか心配になるし、離れようと思う気持ちも分かるけどね」
「でもうっしーはこれでいいの？このまま会わなくても」

ガッチさんとキヨの言葉に思わず胸が締め付けられる

「連絡してみなよ、Aちゃんに」

レトルトの一言で意を決して連絡先の「田中A」の文字をタップする
まだ一言も話していないトーク画面を1度開いてからすぐに消してしまった

「だー、！めっちゃ緊張するわ、、」
「いけ！うっしー！頑張れ！」

情けない俺の相談に乗ってくれた3人の為にも、もちろん自分の為にも、今はAちゃんに連絡を取るべきだ。
もう一度トーク画面を開こうとすると着信が来た

「うおっ、！」

びっくりしすぎて落としたスマホを拾う
送り主はAちゃんだった。トーク画面にはただ一言

【会いたいです】

それを見て俺の指はすぐに動いた

【今どこ？俺も会いたい】

返事はすぐに返ってきた

【今電車の中で、もうすぐ牛沢さんちの最寄り駅です】
【そこで降りて。俺も駅まで行くから】

画面を見ていた3人が無言ながらも頷く
まるで「行ってこい」と背中を押してくれているように感じた

・

牛沢が出ていってから……

「うっしーんちなのにうっしー居ない実況ってなんだよ」

キヨのツッコミに2人は「まぁいいじゃん？今日くらい」「そーそーいいのいいの」だなんて笑顔で答えた

・

Aside

仕事終わりの電車の中。昨日の夜は言えなかった【会いたいです】の一言を勢いに任せて送ってしまった

するとすぐに既読が着く
まさかこんなに早く既読がつくと思っておらず思わず驚いた

【そこで降りて。俺も駅まで行くから】

その言葉だけで胸が高鳴るなんて相当惚れ込んでるなぁと自分でも思う

久々に会う牛沢さんにどんな顔で会えばいいのかなんて考える暇もなく、駅に着いてから走って改札を抜けた