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週に3回も会うとなるとなかなか料理のレパートリーの多くない俺は悩み始めてしまった
今日は何を作ろう?煮魚も焼き魚もしたし、肉だって色々食べたし、野菜も色んな料理にした


さっきまでTOP4の撮影があった為今はもう6時。そろそろ山田さんが来る頃なのに何も思いつかない

「弁当でも買ってくるか……」

駅の近くにできた弁当屋を思い出し、そこへ買いに行くことにした






「カツ丼弁当2つお願いします」
「はいよー!カツ2つーー!!お客さん、これオマケね!まいどありー!」

レジ袋には2つのカツ丼と2つの抹茶プリン。手作りらしい緑色のプリンにはちょこんと真っ白な生クリームが絞られている





マンションの部屋の前まで行くと既に山田さんが立っていた。しかも両手に大荷物を抱えて

「すいません、遅くなって!」
「いえいえ!今来たところです」

少し疲れたような顔の山田さん。とにかくすぐに鍵を開けて中に入ってもらった
荷物の中身はパソコンとファイルが入っていた


「荷物運んでおくんで先風呂どうぞ」
「すいません、、、」

やっぱり元気がない。受け取った荷物は俺でもずっしりと重く感じた。女性である山田さんからしたら相当重かっただろう





「ふ〜。お風呂ありがとうございました!」
「丁度今弁当があったまった所です」

机にカツ丼を置いて2人で揃って「いただきます」をして食べ始める
食べ終わり、片付けてから荷物の事を聞いてみる事にした


「山田さん、仕事っすか?」
「明日プレゼンなんです。だからパソコンで資料作りしなきゃで…」
「なるほど…あ、そうだ……これ食べて頑張ってください」
手渡したのは先程の弁当屋出もらった抹茶プリン。すると山田さんはキラキラした目でこちらを見てきた
「えっ!抹茶プリン!?大好きなんですよ抹茶!ありがとうございます嬉しいです!」


ニコニコと嬉しそうになりなんだかこちらも嬉しくなる
「コンセント自由に使ってください」と声をかけてから一旦実況と編集用のゲーム部屋に行き、この前山田さんとやったゲームを置いておく。今度実況撮りてぇな…

リビングに戻ると真剣な顔でファイルとパソコンを交互に見つめる山田さん。心の中で頑張れ、と思いながらパソコンの画面を少し覗いて見た














ちらりと見えたパソコンの画面には【田中A】と書いてあった。これは………山田さんの本名って事だよな、、?





次会った時普通の顔で「山田さん」と呼べるだろうか…

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設定タグ:実況者 , 牛沢 , uszw   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:こっぺ | 作成日時:2022年9月8日 0時

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