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「え」
時が止まったかのような感覚の後にぶわっと全身が暑くなった
「なななな、なに言ってるんですかレトルトさん!?確かに私たち形だけは夫婦って事にはなったけどほんとに付き合ってもないし、友達だし、!!」
「ほんとに?」
目を細めて聞いてくるレトルトさんはなんだか全てお見通しのような感じがして、話を誤魔化すかのように急いで口に含んだ紅茶は味がしなかった
「2人は幼なじみなんだよね?お似合いだと思うけど付き合わないの?」
先程とは打って変わって優しく語りかけるレトルトさんに少し落ち着いて私は答える
「うーん…私には勿体ないですよ。いくら幼なじみとはいえキヨくんはすごい人になっちゃったから」
「そうかな?Aちゃんの前では普通のキヨくんだと思うけど」
レトルトさんはコーヒーを一口飲んでからまた話し始める
「それにキヨくん、Aちゃんを見る時の目、すっげぇ優しいじゃん?あれは好きだと思うけどな」
「え?」
『好き』という単語に情けないほどアホみたいな声が出てしまう
「あれ?Aちゃん気づいてなかった感じ?」だなんてポカンとしてるレトルトさんの声も耳に入らずに、今まで気づいてなかったキヨくんからの好意にレトルトさんの言葉で気づいてしまい途端に耳まで熱くなってしまった
惚気ツイートをしていた事も、最俺とトップ4のみんなと仲良くしてたら拗ねていたことも、雨の日に濡れて困っていたら家に招いてくれた事も。全部全部好きって気持ちがあってやっていた事だったんだと考えてしまう。頭の中でグルグルと『好き』という言葉が回って目眩がしてきた
「その反応はようやく気づいたって感じだね。それで、Aちゃんは?キヨくんのこと好きじゃないの?」
ニコニコとしながら言うレトルトさんの方へ赤い顔を両手で隠しながら目を合わせた
「わたしは……………」
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こっぺ(プロフ) - 96みや。さん» 96みや。様、2回目のコメントありがとうございます!!♡ 大好きな作品と言っていただけて本当に嬉しいです!無事に完結できてほっとしてます!笑 こちらこそ、最後まで読んでくださりありがとうございました(;;)♡♡ (2023年4月18日 22時) (レス) id: 10d18cb57b (このIDを非表示/違反報告)
96みや。 - 最初から最後まで沢山楽しませてもらいました~!本当に大好きな作品になりました…完結おめでとうございます♡お疲れ様でした!! (2023年4月17日 21時) (レス) @page30 id: 2bd17039e5 (このIDを非表示/違反報告)
こっぺ(プロフ) - 96みや。さん» コメントありがとうございます!96みや。様にとっての大好きな作品になれて嬉しいです(;_;)♡ゆっくり更新にはなりますがまだ見ていただけると嬉しいです! (2023年1月9日 21時) (レス) id: 2280d0da02 (このIDを非表示/違反報告)
96みや。 - この作品大好きです(T T)♡更新有難う御座います〜.ᐟ.ᐟ(՞_ ̫ _՞) (2023年1月9日 17時) (レス) id: 2bd17039e5 (このIDを非表示/違反報告)
こっぺ(プロフ) - 心愛さん» コメントありがとうございます!神ってるなんて嬉しすぎる言葉、泣いちゃいます(;_;)♡ (2023年1月6日 22時) (レス) id: 2280d0da02 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こっぺ | 作成日時:2022年10月16日 22時