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Aside
「嘘でしょ……」
会社終わりに降り出した雨。どんどん強くなるどころか風まで吹いてきたおかげで、全身びしょびしょになってしまった
とりあえず雨宿りをしようと、駅に着く前にあるコンビニへと駆け込んだ
「A」
「キヨくん!」
お店の中から出てきたのはキヨくん
どうやら買い物をしていたみたいで片手にはコンビニの袋を持っている
「これから帰り?てかすげぇびしょびしょじゃん!」
「傘忘れちゃって…」
えへへ、と笑ってみたもののくしゅんっ、と出てしまうくしゃみ
「寒いだろ?俺ん家近いから来いよ。ほら、入れって」
「え、でも…」
「風邪ひくぞ?ほら早く」
ぐっと腕を捕まれキヨくんの傘に入れてもらう
「そんなにくっついたらキヨくんまで濡れちゃうよ!?」だなんて言っても「いーのいーの」と優しいキヨくん
・
「はい、タオル…震えてるし手も冷てぇじゃん」
キヨくんの家に着きタオルを借りてお礼を言うと、すっととられた手
ギュッと私の手を包み込むキヨくんの手は大きくて暖かくて。急に恥ずかしくなってしまって直ぐに離して頭を乱暴に拭いた
「とりあえず着替えてこいよ…あ、てか風呂入ってく?」
「いやいやいや!そんな申し訳ないよ!」
タオルも着替えも借りさせてもらって更にお風呂まで入ってくなんていくら私達が形だけの夫婦といえど申し訳ない
「まぁまぁ、ほら、着替えとタオルこれな。風呂も沸いてるしゆっくりしてろよ〜」
「ちょ、ちょっとキヨくん!」
グイグイと背中を押され、洗面所へと着いてしまった
ここはお言葉に甘えてお風呂も入っちゃおうか……
・
キヨside
コンビニで偶然会ったA。今日の天気予報は雨だったのに傘を忘れたらしく、全身びしょびしょになっていた
中から気づいて声をかけようと近づいた時に、服が透けて肌が見えていることに気づいてしまった
周りのおっさんからの目とか気にしねぇのか!?とか、危機管理能力どうなってんだ!?とか心配にはなったものの、とりあえずあのまま返す訳にも行かねぇと思い、うちに連れてきた
「はぁ何やってんだ俺……」
風呂場へ送り出したAを思い出して顔が熱くなってしまった
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こっぺ(プロフ) - 96みや。さん» 96みや。様、2回目のコメントありがとうございます!!♡ 大好きな作品と言っていただけて本当に嬉しいです!無事に完結できてほっとしてます!笑 こちらこそ、最後まで読んでくださりありがとうございました(;;)♡♡ (2023年4月18日 22時) (レス) id: 10d18cb57b (このIDを非表示/違反報告)
96みや。 - 最初から最後まで沢山楽しませてもらいました~!本当に大好きな作品になりました…完結おめでとうございます♡お疲れ様でした!! (2023年4月17日 21時) (レス) @page30 id: 2bd17039e5 (このIDを非表示/違反報告)
こっぺ(プロフ) - 96みや。さん» コメントありがとうございます!96みや。様にとっての大好きな作品になれて嬉しいです(;_;)♡ゆっくり更新にはなりますがまだ見ていただけると嬉しいです! (2023年1月9日 21時) (レス) id: 2280d0da02 (このIDを非表示/違反報告)
96みや。 - この作品大好きです(T T)♡更新有難う御座います〜.ᐟ.ᐟ(՞_ ̫ _՞) (2023年1月9日 17時) (レス) id: 2bd17039e5 (このIDを非表示/違反報告)
こっぺ(プロフ) - 心愛さん» コメントありがとうございます!神ってるなんて嬉しすぎる言葉、泣いちゃいます(;_;)♡ (2023年1月6日 22時) (レス) id: 2280d0da02 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こっぺ | 作成日時:2022年10月16日 22時