【実ｼ兄者】キミに恋していいですか？【uszw】

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駅に向かいながら写真ホルダーを見返す
みんなで撮った写真、あーちゃんと撮った写真、顔出しパネルにはしゃぐキヨくんとフジくんの写真、たこ焼きを頬張る牛沢くんとレトルトくんの写真。そして……


「頑張ってよかったぁ〜…」


ソフトクリームを食べた時に牛沢くんと2人で撮った写真。
あの時、勇気をだして「写真撮らない？」と言ったのだ
我ながら頑張ったと思う。写真の中の顔が赤い私は見ない事にして、ソフトクリームをもってピースして笑う牛沢くんを見る
うん、やっぱりかっこいいなぁ……


「A！」


写真を見ながら歩いてると後ろから声が聞こえた


「う、牛沢くん！？」
「俺今日バイトでさ。途中まで一緒に帰ろ」


横に並んで歩き出す牛沢くん
ていうか！！！呼び捨て！！！！


ようやく落ち着いた心臓がまた忙しく動き出す





電車でも隣に座る牛沢くん。無言がドキドキするけど、こんなこともう二度とないかもなんて思ってこの時間を噛み締めた


「じゃ、俺ここだから。またね」
「うん、！バイト頑張ってね！」


・


夜、あーちゃんと通話をした


「えぇ！？牛沢くんと写真撮った上に一緒に帰った！？」
「う、うん……」


私がヤバいを多用しながら説明すると自分の事のように喜んで「凄いじゃん！」と言ってくれるあーちゃん


「夏休み明け会うの楽しみだね！」
「うん！」


楽しく通話をしてその日はぐっすり眠った


・


牛沢side


バイト終わり、通知が来ていてみるとキヨ達から通話がかかっていた


「今バイト終わったわー」


俺が通話に入ると「うっしーちょうどいいタイミング！」とレトルトが言う


「今日楽しかったよね！あの2人とも仲良くなれたし！」
「まぁそーだな」


楽しそうに話すフジに俺も同調する
ふと、頭にAが浮かぶ。Aと撮った写真、送ってもらわねぇとな


「てかうっしー、Aの事呼び捨てになってなかった？」
「あー、なんか仲良くなれたし」

キヨから言われ小っ恥ずかしくなりながらそう言うと「またみんなで遊ぼうよ！」なんて楽しそうにレトルトが言った


夏休み明け、みんなに会うの楽しみだな。だなんて俺らしくない事を考えながら家に向かった

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