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「キヨ頑張れよー!」
「おう!みんな応援来いよ?」

今日の球技大会が終わればようやく冬休み!そして、冬休み初日の明日、25日は牛沢くんとのイルミネーション!


「そろそろキヨくんの応援行くかー」
「おう!…フジその本何?」
「これ?キヨの出番まで暇つぶしに読もうと思って」

フジくんの手には『モテ女子vol.3』とかかれた雑誌が。
妹さんが自分のカバンと間違えて入れてしまったらしい



既に混雑している体育館。あーちゃんが「あそこ空いてる!」だなんて走り出して慌ててみんなで追いかけて何とか場所取りができた

「せめぇな」
「そ、そうだね」

隣になった牛沢くんは少し眉を下げて笑いながら「まぁ見れるならいいか」だなんて言った。私としては隣に居られるだけで幸せです……



他クラスのサッカー観戦に盛り上がるレトルトくんとあーちゃん。その横に座るフジくんはふむふむ、と言いながら雑誌を読んでいた

「Aちゃんって最近ほんと可愛くなったよね〜!この『モテ女子5ヶ条』に当てはまってるもん!」
「え、!…なにそれ?」

ストレートに褒めてくれるフジくんに若干照れつつも私も雑誌を覗き込む
『冬のモテ女子』だなんて特集ページにはその5ヶ条とやらの他にもコーデのアドバイスや流行りのアイテムの説明なんかも書かれていた

「えーと…『クリスマスデートでは買い物してプレゼントするのが鉄板!』か…そうなの?Aちゃん」
「確かに憧れるかも」

脳内で勝手に牛沢くんと買い物をする想像なんてしてしまって、横に座る牛沢くんの「へー」と低く呟く声にはっと我に返った



牛沢side

「最近可愛くなった」とストレートに褒めるフジに少し照れたようなA。おいおい、俺の両サイドてなんつーやり取りしてんだよ。とか思いつつも、「まぁ俺は明日このAと遊ぶんだけどな」だなんて優越感に少しだけ浸っていた。少しだけな?


更に二人は雑誌について話していて、ふと話したクリスマスデートの話題に思わず聞き耳を立てた
どうやらクリスマスデートには買い物をして相手にプレゼントを買うのが鉄板らしい。デートすらしたことない俺はなるほど、と思い無意識に「へー」と声を出していた



球技大会が終わり、惜しくも2位だったキヨ達におつかれ!だなんて声をかけるフジ達
そういえばA居ねぇな…と教室を出ると丁度1人でこちらに向かってきていた
今なら買い物も行こうって誘えるんじゃね?

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設定タグ:牛沢 , キヨ , フジ、レトルト   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:こっぺ | 作成日時:2022年10月4日 14時

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