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「Aってどこに住んでんの？」
ある日の夕飯を作ってる最中。横でサラダを盛り付けてるキヨくんが聞いてきた。
「ここから歩いて10分くらいのところだよ。普通に一軒家に住んでる……って、急にどうしたの？」
「いやさ、いつも一人で帰ってるから。遅い時間とか心配だなって思って」
心配してくれたことが嬉しくて顔に出てたのか「なんだよそのゆるっゆるの顔」とキヨくんが指摘してきた。
「まぁ近いから心配しなくても大丈夫だよ。さ、ご飯できたから食べよー」
「ならいーけど」
・
牛沢side
「じゃあ、片付けだけよろしくね。みんなおやすみ〜」
「うん！Aちゃんまた明日〜！」
Aさんが帰ったあと、急に今日教師が言っていた不審者の目撃情報を思い出した。なんだか嫌な予感がして何も言わずに俺は外へと飛び出した。
「ちょっとうっしー！？」だなんてガッチさん達の声も聞かずにサンダルで駆け出しAさんを探した
・
嫌な予感は的中してしまった。
家を出て最初の曲がり角を曲がったところでAさんが全身黒の服装にマスクをした怪しい男に腕を掴まれていた
「う、牛沢くん！？」
「Aさん」
直ぐに男の腕をAさんから離し、力を入れて両腕を拘束した
「これ以上この人に関わったら警察呼ぶぞ」
いつも以上に低い声で言うと驚いたのか男はそそくさと逃げていった
「Aさん大丈夫、？」
「……うん、」
いつもの元気さはどこへやら。魂の抜けたようなぼんやりしているAさんの方へ一歩踏み出して距離を縮めた。
「Aさん」
「ごめん…ごめんね……」
恐怖で泣き出したAさんに上手く言葉がかけられず俺はAさんが泣き止むまでギュッと力強く抱きしめた
続く (更新停止中)
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作者名：こっぺ | 作成日時：2023年6月25日 9時
