【uszw】気付いてください管理人さん！！【実ｼ兄者】 (ページ8)

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牛沢side

「やべぇって」
「マジで終わった……」

土曜のお昼。今はリビングの机にみんなして教科書やらノートを広げて期末テストに向けて勉強をしているところだ。

「ねぇ〜ガッチさん1年の範囲教えてよ」
「覚えてるわけないじゃん…」
「じゃあどうするよ、、」

勉強なんて正直したくねぇ。けど期末テストの結果次第では夏休みに補習がある。それだけはなんとか避けたい。
そんな憂鬱な空気を壊すかのように「みんないる〜？」とAさんの声が聞こえてきた。

「あれ？もしかしてテスト勉強？？」

両手にはスーパーの袋があり、俺達の食事に使うものを買ってきてくれたようだ。ありがたい。

「あ〜懐かしい！これは……この式使うと楽だよ。あとここを足して……うん、バッチリじゃん」
「Aちゃんすご！！これも教えて！」
「あ、レトさんずりぃ！Aー！俺のやつも教えて！」
「Aちゃん2年の範囲も分かるー？」

問題を見ただけですっと答えを出したAさん。高校時代に学年上位だったと聞いていたがまだ現役で問題を解けるとは思っていなかった。すげぇ。

群がるキヨとガッチさんに続いて「俺もここ教えて欲しい」だなんてたどたどしくお願いしてみた。

そのまま俺たちはAさんに勉強を教えてもらった。これで期末テストで補習は免れるぞ…！！！

・

「よっしゃー！赤点回避ー！！！」
「おーい！うっしー達どうだった！？」

期末テスト返却日。俺達4人はAさんのおかげで補習を回避する事が出来た。

「みんなすごいじゃん！」

と嬉しそうなAさんに俺たちは心からの感謝を伝えた。
お礼として今度なにか奢ることを約束してから、みんなで夕飯の支度をした。

食べながらAさんが
「夏休みになったらお庭でBBQしない？」
と提案をしてくれた。

「え！楽しそう！」
「いーね賛成！」

Aさんは俺たちをワクワクさせる天才なのかもしれない。