誰かこいつを止めてくれ【梅原裕一郎】

＊12 わからない ページ14

梅原side



店について、いくつか注文した後

遅れて来た西山と花江くんが合流して





しばらくは楽しい飲みだった




･


･


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斉「大丈夫…？凛花ちゃん飲みすぎじゃない…？」




西「花江くんも寝てるしw」




『だいっ、じょーぶ…！』






梅「ったく…江口さん、そこ変わって貰っていいですか」




こっちには座敷奥から

花江 西山 俺


あっちも奥から壮馬くん、凛花、江口さん





江「いいけどちょっと待って写真撮る」





西「うっわ…」





江「よし、おっけー」





西「ありがとうございます。


飲みすぎだろ…ほら、水」







冷水の入ったグラスを持たせる





西「梅ちゃんってさ〜、凛花の事好きなの？？」






梅「は？？」






斉「え、怖っw」






江「俺も今ヤンキーに絡まれた気分になった

ひぇっw」





西「だってさ〜？


普通女の子を泊めたりしないじゃん？





俺ですら泊まらせてくれなかったんだよ？？




俺だって梅ちゃんの家泊まりたかった！！！！」







江「俺だって凛花を家に泊めたかった！！！！」






斉「江口さん？そうじゃないですw」





西「しかもさ〜！


この前寝落ちした凛花ちゃんベッドに運んだ時完全に彼氏面してるし！




おーれだってさーれーたーいー！」






こいつ酔ってる。


水ぶっかけてやろうかな。






江「でもさぁ、


まぁ先輩の俺からすると、
凛花、すぐ取られるよ？




俺はまぁ、12時間凛花専用セコムなんだけど




狙ってる人はいると思うよ〜？」






西「だってさ〜？


梅ちゃん、壮馬くんと凛花ちゃんが付き合ってたらどう思う〜？」






斉「待って？なんで俺巻き込まれてるの〜？？」






梅「別に…なんとも…」






それは俺がどうこう言う問題じゃねぇし






江「あーもうじれったいなぁ〜




そんな事言ったら、俺が貰っちゃうよ〜？」








この人。





冗談に言ってるみたいに聞こえるけど。





目が笑ってない、本気だ。








取られる、凛花が、取られる。









…




……俺、今、なんて思った…？







取られる…？






凛花は、誰の彼女でも無いのに、









その瞬間、俺は思い知らされる事になる









俺、こいつの事、好きだわ。








優しくしたいと思うのも、ただのお人好しとか、
友達としてだからじゃねぇんだな。








ごめん、俺。



思ったよりお前の事好きみたいだわ。

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