呪術師はむちむちが好き【夏油傑】

7.そういえばラフランスの果実は食べたことない ページ7

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家入「ガキ。」





こちらを見もせずに吐き捨てられたセリフ。


たばこの煙を吐きながら、Aのほうを見ている。



口に含んだジュースの甘みがじんわり広がってすーっと消えた。





五条「…んだよ。ガキじゃねーし。」


家入「そんな態度でAが喜ぶとでも思ってんの？」




流し込んだジュースが少し甘ったるい


ラフランスなんて食べたことねぇだろうに


なんでこの味が好きなんだか



そんな風に別のことを考えても、



硝子は容赦なく言葉をつづけた。





家入「わっかりやすい悪戯したって、



Aは絶対五条のこと好きにならないよ。」








初めはからかいだった。



あおり癖のある俺の言葉を聞いても、Aは本気で怒ることはなかった。



無反応とか無視とかでもなくて




俺の言葉に毎回反応してくれる。





その上、感情を抑え込んでるわけでもない





素直で裏がない、Aの反応は心地よかった。







Aの屈託のない笑顔とか



ころころ変わる表情とか見たくて




あいつを前にすると、ひどい言葉が止まらなくなる。


いたずらや意地悪をしてしまう。




A『デブデブ言うな！このモデル体型め!!』



A『勝手に食べたの！？えー楽しみにしてたのに…

おいしかった？』



A『五条、おはよ！』





それでも、変わらずに接してくれる。









五条「Aは、俺のこと嫌いにはならねぇよ。」







家入(やさしさに甘えてるだけだろ…)


五条「あと、Aのこと好きじゃねぇからな。」

家入「バレバレだよ。」

五条「うるせ。」



*

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