6.カップケーキは小さめが可愛い ページ6
*
ケーキを一緒に食べた日以降、
任務前には夏油にお菓子を渡すようになった。
あの味のままずっといるのはキツいでしょって言ったら
眉を少し下げて、ありがとうと言われた。
というわけでせっせとお菓子を作っていると
見慣れた長身が二つ近づいてきた。
五条「Aじゃん。何作ってんだよ。」
A「お菓子だよ。」
五条「誰用だよ。まぁ自分用だろうけど、」
夏油用ではあるけど、自分でも食べるし
一瞬、夏油と目が合った。
呪霊玉の話を聞いた時の少しこわばった顔が浮かんだ。
別に何か言われたわけじゃないけど
A「まぁそうとも言える。」
五条「はっ、そんなもん食ってるからデブなんだろ。」
夏油「こら悟。そんなこと言っちゃダメだろ。」
A「はいはい、デブかもねー。
じゃあ食べるの手伝ってくれる？」
今夜も夏油は任務だったはずだ。
今渡しちゃえばいい。
五条は受け取らないだろうけど
夏油「じゃあ貰っていこうかな。ありがとう、A。」
A「今包むね。」
いつもお礼を言ってくれる夏油に笑みがこぼれる。
五条「…俺も食う。」
A「え？…あ、じゃあ五条の分も包むね。」
五条「お前、これ以上太ると危ねぇからな。」
A「一応健康体重範囲内なんですけど？」
五条「うるせぇデブ。」
A「今日ひどくない！？」
五条はそっぽを向きながら包んだカップケーキを奪って
ズカズカとどこかへ行ってしまった。
A「今日ご機嫌斜めだなぁ…」
夏油「…そうかもね。
というか、それ自分用だったの？」
指さされたお菓子は一人で食べるには多い。
A「夏油にあげようとは思ってるけどさ、
呪霊玉の話したとき、あんまり聞かれたくなさそうだったし。
夏油のためって言ったら、なんでってなるでしょ。」
はい、と渡した小包を受け取った夏油は
もう一度小さく、ありがとうと言った。
A「まぁ、ほら。君をぷにぷににさせたい願望もあるからね。」
夏油「ふっ、じゃあ頑張って食べないとね。」
*
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パイオニア - しまさん» ありがとうございます。そう言ってもらえると嬉しいです!! (3月5日 14時) (
レス) id: 251441a05c (このIDを非表示/違反報告)
しま(プロフ) - コメント失礼します！めちゃんこかわいくて癒されます…！夢主ちゃんが丸いってあんまり無い設定なので新鮮です！笑 更新すごく楽しみです！✨✨✨ (2月28日 22時) (レス) @page6 id: 901e45cbed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：パイオニア | 作成日時：2023年12月28日 12時
