呪術師はむちむちが好き【夏油傑】

4.アフタヌーンティーっておしゃれでいいよね ページ4

*



A「夏油の癒しって何〜？」



ホームシックを引きずりながら


手元のスクイーズをむにむにと触る。




たいてい五条とペアの夏油との合同任務の帰り



二人っきりで話すことは少ない


なんとなく、沈黙になるのが怖くて聞いた。




夏油「…何かな、すぐには出てこないかも。」





遠くを見るような夏油の横顔が夜の中で揺れている。




A「好きな食べ物でもいいから、何かないの？」



夏油「Aほど食に執着してないから…」


A「馬鹿にしてるのかな」



これ以上この話を続けても何か答えてくれそうな感じはしない。


ほかに何か…






A「呪霊玉ってどんな味？」




肩がわずかに揺れたのが見えた。


一呼吸おいてから、夏油は口を開いた。



夏油「そんなこと聞いて、どうするんだい？」




A「…昔ね、スライムみたいな呪霊がいて


おいしいのかなって思って食べたことあるんだよね。」



夏油「え？」



A「あれはまずかった。ひどい味でさー


夏油は呪霊玉でいっぱい取り込んでるじゃん？


まずくないのかなーって。」



夏油「…美味しくは、ないね。」



A「だよね！？ずっと食べてんのすごいね、さっきも食べてたし


あ、そうだ！昨日作ったクッキー持ってるの！ほうじ茶も！


帰りの車で食べよ！アフタヌーンティー!!」




夏油「、ふっ…」





肩にかけておいた水筒と、


ポケットに入れておいた小袋を出しながら言うと


夏油は顔を背けながら笑った。



A「え、なに？」



夏油「…もうアフタヌーンじゃないし、


戦闘中ずっとお菓子持ちながら戦ってたの…食い意地…ふっ、」




A「今日はたまたま！いつもじゃないし、

馬鹿にするなら一人で食べる！」


夏油「ごめんごめん、一緒にアフタヌーンティーするよ。」


A「馬鹿にしてるでしょ…」



*

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