転生したばっかりなのに政略結婚させられそうです【wrwrd】

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夜になり、早めに夕食を済ませて部屋に戻る


湯船に漬かり着替えたあと、リリーを連れて再び食堂へと向かった



キッチンのところで、今日の夕食の皿洗いをしている人達が見える




「すみません、少しキッチンを借りてもよろしいですか」



と言い訪ねると、驚いてこちらを見る

声も出ないようだ



どうぞ、使ってください…！と若干緊張しているのかカチカチに固まった人達


「すみませんいきなり、


リリー、ホットミルクをお願いします」


『分かりました』


頷いたリリーは、テキパキと水に火をかけて温めながらボールにミルクを注いでいる


私は蜂蜜の瓶にスプーンを突っ込んで、何度かすくったあと4人分のコップに入れていく


チーノにも入れてあげよう



「リリーも飲む？」


『いいのですか！』


と勢いよくこちらを振り向いたので、きっとはちみつホットミルクが好きなのだろう



温められたミルクをコップに注いで、一つ一つスプーンで混ぜていく



甘くて優しい香りがキッチン中に広がった




出来上がったカップをトレーに乗せる





鍋やボール、スプーンなど使ったものを軽く洗って拭き取り

元の場所へ戻した



「コップは明日、返しに来ます

貸して下さりありがとうございました、」


と言い一礼し、キッチンを出た



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メイドside




奥様が去った後、思わず言葉が漏れる





メイド『礼儀正しくて、手際もすごく良くて驚きましたね』



執事『前公爵夫人様とは、大違いだ…』

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