By your truth-2-

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「ねぇシゲって昔からあんな感じ？」



日直でパシリにされてるシゲを待ちながら、ボーッと遠くを見つめるA。



♡「そだよ。前から言ってんじゃん！ほら、好きな子に意地悪しちゃう男子っているでしょ？それそれ！許してやってよ」



あぁ、ついに来たか。

待ち望んだ状況なはずなのに、自分の口数の多さにウンザリする。



「何それ。シゲが私を好きみたいな言い方、やめてよ」



恥ずかしそうで、でも切なそうに笑うAが何を考えているのかはわからない。



♡「シゲがAを好きだったら、なんか都合悪い訳？」



まだあいつを引きずってんの？って言葉は飲み込んだ。

例えそうだとしても、Aがウンと言わないのは目みに見えてたから。




「良いとか悪いとかじゃなく…シゲ、私には本音言ってくれないから」

♡「だからそれは…」

「欲張りになっちゃうね、毎日楽しすぎると」



Aはきっと、シゲのことを気になってて、もっと仲良くなりたいんだと思った。

でもシゲは、俺に遠慮してAには近づかないって知ってる。

俺がいなきゃ、俺がAのことちゃんと整理できたら…

二人はきっと素直になれるんだ。




♡「Aが素で向き合えば、シゲも心開くんじゃない？あいつ、女の扱いに慣れてないだけだよ」




タイミング良く留学の話が来たのはこの頃。

急すぎる話で迷ってたけど、そういう事ならもう迷う必要なんてない。




◯「待ってたのかよ。先帰っとけって言ったろ？」




シゲ、もう我慢しなくていいよ？




♡「Aがさ、どうしても待つってきかないんだよ」




なんか…昔みたいだね。

でも違う。

もう俺もシゲもガキじゃないし。




◯「そういうの、いいから」

「シゲ酷いよぉ、そんなこと言わないで三人で帰ろ？」

◯「はいはい、わかりましたよっ」

♡「あっ！俺、ちょっと部室に忘れ物！二人で先に帰ってて」





シゲ、Aのこと、頼むね。

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