76〜祐也side〜 ページ27
合宿初日。昼休憩。
せっかくバスケ部と合同なのに、慶ちゃんは遥花の元へは一歩も近寄らなかった。
二人とも何もなかったみたいな平気な顔して、自由時間なのに別々に食事を取ってる。
祐「あの二人って別れたの？」
貴「みたいだね」
祐「良かったじゃん！」
貴「う？うん。」
なんでまっすーは浮かれてないの？
俺はこんな焦ってるのに。
せっかくのチャンスなのに、なんでそんなのんびりしてんの？
祐「もう冷めたの？遥花のこと」
貴「そういうわけじゃないよ」
祐「ふぅん。俺も頑張らなきゃな〜A。」
貴「は？」
祐「ま、そのうちダブルデートでもしようよ(笑)」
冗談みたいな、本音をまっすーに言い放った夜。
各部の男子が雑魚寝状態の体育館。
開け放たれた扉の前に座り込んで、月明かりに照らされた慶ちゃんが楽しそうに電話していた。
もう新しい女できたのかよ。
ま、それはそれで都合良いけど。
メンバーを起こさないよう、足を忍ばせて二三歩歩いたとき、俺は耳を疑った。
慶「Aちゃんは、どこ行きたい？」
は？もう？
いつ別れたか知らないけど、早すぎない？
慶ちゃん、何考えてんの？
Aの気持ち弄んでんじゃねーよ！
俺は電話が終わるのを待って、慶ちゃんに近づいた。
祐「慶ちゃん手早すぎない？
Aは遥花妹だよ？あり得ないんだけど。」
慶ちゃんはこっちが引いちゃうくらい驚いてて、ヤバイって顔してた。
そう言う顔をするってことは、疚しい気持ちで慶ちゃんがAと付き合ってるって証拠。
慶「手越には関係ないでしょ」
呆れた。そして腹が立った。
気持ちなんて無いくせに平気な顔してAに手を出す慶ちゃんに。
そして、そんな最低な男に惚れてるAに。
祐「最低だよ。慶ちゃん。何考えてんの。」
Aはどんな気持ちで慶ちゃんと電話してたんだろう。
嬉しい？
幸せ？
想われてないのに、辛くないの？
慶「俺はちゃんと想ってるよ。
Aちゃんのことが好きだから、電話してただけ。
何が悪いの？」
必死に言い訳してる慶ちゃんの話なんて聞きたくもないし、ろくに耳にも入って来なかった。
祐「好きなんて嘘でしょ。バレバレだから。
慶ちゃんには渡さないよ。
Aは俺が貰う。」
罰が悪そうに立ち尽くす慶ちゃんを残し、俺は体育館を出た。
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8nocchi(プロフ) - Noaさん» ごめんなさい！睡魔が…今下書き中なので更新は朝になるかもです (2015年3月30日 1時) (
レス) id: 2b2618977d (このIDを非表示/違反報告)
8nocchi(プロフ) - Noaさん» うそっ…いや、虫刺されと信じましょ！ (2015年3月30日 1時) (レス) id: 2b2618977d (このIDを非表示/違反報告)
Noa(プロフ) - 手越の首の下のとこにキスマークがあったんですよ(T ^ T)もしかしたら虫に刺されただけかもですが(T ^ T)次からコメントは3に書きますね！ (2015年3月30日 0時) (レス) id: a66ac42015 (このIDを非表示/違反報告)
8nocchi(プロフ) - Noaさん» キスマ？ (2015年3月30日 0時) (レス) id: 2b2618977d (このIDを非表示/違反報告)
Noa(プロフ) - ありがとうございます！！(●･v･○)ﾉ そういえば、手越にキスマがあってちょっとショック受けてる← (2015年3月29日 23時) (レス) id: a66ac42015 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：8nocchi
| 作成日時：2015年3月19日 14時
