75〜貴久side〜 ページ26
部屋の中には、いやらしく響くリップ音と俺たち二人の吐息。
そして、時折、漏れるAの声。
「もっと。貴久が…欲しい」
Aの体は素直に俺の体を求めてる。
心まではついてきてないって解るのに、俺は一瞬だけでもAを自分で満たせることが嬉しくて堪らない。
貴「離れんなよ」
今だけ、この瞬間だけは俺の元から離れないで。
俺だけを想ってて。
心も体も全部、Aで満たしたいんだ。
ーーー
全ての行為を終えた後、Aは切なそうな顔で話し始めた。
「遥花とも…した？」
して欲しくなかったみたいに聞こえて、俺はまた嬉しくなる。
貴「するかよ。」
A以外の女を抱くなんて、もう無理だから。
「なんで？」
でも、それは絶対言えない。
貴「お前こそなんでだよ。」
俺が好きなんて絶対言わないのは解ってるのに、心のどこかで期待してた。
「さっき二人で話してたから。」
貴「手越が好きだって言われただけ。」
前は口出すのも辛かった遥花の想い。
でも、今はなんの躊躇いもなくすんなりと言えた。
それは、隣にAが居てくれるからで、遥花への想いが消えかかってるから。
「そっか。」
貴「お前は？せっかく別れて、チャンスじゃん。」
あいつが好きなんて聞きたくないけど、傷を見せてくれなきゃ、俺たちに次はない。
「うん…でも、私は遥花の代わりだから。」
辛そうにしてるのはAがあいつが好きな証拠で、Aに辛い思いをさせるあいつが腹立たしく思えた。
貴「は？なんでそんなこと…」
そんなに好き？
そんなことしてまで、あいつがいい？
「自分から言ったんだ。代わりになりますって。」
貴「バカだな(笑)」
Aの想いの大きさに圧倒されて、笑ってしまった。
でも…この関係を終わらせずに済むのはやっぱり嬉しい。
「バカだよ、ホント。だからさ…」
やめないよ。
これからも、俺たちはこうやって体を重ねていくんだよ。
Aが俺を求めてくれる限り、俺は何度だってお前を抱くから。
貴「言うな。惨めになんだろっ(笑)」
「うん(笑)」
こうやって、二人で笑いあえるなら、今はただそれだけでいい。
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8nocchi(プロフ) - Noaさん» ごめんなさい！睡魔が…今下書き中なので更新は朝になるかもです (2015年3月30日 1時) (
レス) id: 2b2618977d (このIDを非表示/違反報告)
8nocchi(プロフ) - Noaさん» うそっ…いや、虫刺されと信じましょ！ (2015年3月30日 1時) (レス) id: 2b2618977d (このIDを非表示/違反報告)
Noa(プロフ) - 手越の首の下のとこにキスマークがあったんですよ(T ^ T)もしかしたら虫に刺されただけかもですが(T ^ T)次からコメントは3に書きますね！ (2015年3月30日 0時) (レス) id: a66ac42015 (このIDを非表示/違反報告)
8nocchi(プロフ) - Noaさん» キスマ？ (2015年3月30日 0時) (レス) id: 2b2618977d (このIDを非表示/違反報告)
Noa(プロフ) - ありがとうございます！！(●･v･○)ﾉ そういえば、手越にキスマがあってちょっとショック受けてる← (2015年3月29日 23時) (レス) id: a66ac42015 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：8nocchi
| 作成日時：2015年3月19日 14時
