71〜妹side〜 ページ22
電話を切ると急に虚しくなって、私の足は貴久の部屋へ向いた。
ウソ…
わざとなのか、たまたまなのか、部屋のカーテンは開いていて、中には泣き腫らした遥花と、その顔を心配そうに見つめる貴久がいた。
シャー…
静かにカーテンを閉めて深呼吸した。
当然と言えば当然。
貴久は遥花が好きなんだから、慰められる今が喜びのはず。
邪魔しちゃいけない。
でも…
遥花は貴久が好きなの？
だから小山先輩を傷つけてまで別れたの？
何度深呼吸しても、遥花への不信感は膨らむばかりだった。
『A？おかえり』
どこかスッキリとした表情の遥花が窓から私の部屋に入ってきた。
「うん。」
聞きたいことは山のようにある。
でも何か聞けば、自分と貴久の関係がバレしまいそうで、怖くて聞けない。
『シゲ先輩に送って貰ったの？』
「いや、先輩今日は忙しいみたいだから一人で帰ってきた。」
シゲ先輩と別れた、とも言えなかった。
なんで？って聞かれたら答えようが無いし、そもそもちゃんとした付き合ってるのかだって説明できない。
小山先輩とのことだって…
きっと遥花が知ったら、先輩が傷つくことになる。
何も言わないのが最善の方法だと思った。
「部屋入る時、ちゃんと連絡してね？
勝手に入られるの、嫌だから」
もし、私が貴久の部屋にいる時に遥花が入ってきてたら…
考えるのすら恐ろしい。
『ごめん。次からはちゃんと連絡するから。』
釘を刺したものの、この先、私が貴久を求めることは許されるんだろうか。
貴久は私を受け入れてくれるだろうか…
貴久は優しいから、私が求めれば抱いてくれるはず。
でも遥花を失うリスクを背負わせるわけにいかない…
私は窓に鍵をかけた。
貴久…幸せになれるといいね。
私、逃げずに一人で頑張ってみるよ。
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8nocchi(プロフ) - Noaさん» ごめんなさい！睡魔が…今下書き中なので更新は朝になるかもです (2015年3月30日 1時) (
レス) id: 2b2618977d (このIDを非表示/違反報告)
8nocchi(プロフ) - Noaさん» うそっ…いや、虫刺されと信じましょ！ (2015年3月30日 1時) (レス) id: 2b2618977d (このIDを非表示/違反報告)
Noa(プロフ) - 手越の首の下のとこにキスマークがあったんですよ(T ^ T)もしかしたら虫に刺されただけかもですが(T ^ T)次からコメントは3に書きますね！ (2015年3月30日 0時) (レス) id: a66ac42015 (このIDを非表示/違反報告)
8nocchi(プロフ) - Noaさん» キスマ？ (2015年3月30日 0時) (レス) id: 2b2618977d (このIDを非表示/違反報告)
Noa(プロフ) - ありがとうございます！！(●･v･○)ﾉ そういえば、手越にキスマがあってちょっとショック受けてる← (2015年3月29日 23時) (レス) id: a66ac42015 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：8nocchi
| 作成日時：2015年3月19日 14時
